「子どもがオモチャを流してしまったけれどトイレはつまる?」「トイレに流してしまったオモチャを取り除けないのだろうか?」と不安を抱えていませんか?
トイレにおもちゃを流した場合は、適切に対処して被害を拡大させないようにしましょう。
今回はトイレにおもちゃを流してしまったときの対処法や注意点をご紹介します。
トラブル解決のお役に立てれば幸いです。
目次
トイレにおもちゃを流してしまったらつまる?
結論から説明すると、トイレにおもちゃを流したらつまる可能性が高いです。
しかし、つまるかつまらないかは、どのようなおもちゃをトイレに流したかにもよります。
例えば、トミカや人形などの大きなおもちゃや、色鉛筆やクレヨンなどの細長いおもちゃを流した場合はトイレがつまりやすいです。
その一方で、ビーズなど小さなおもちゃを流した場合は、トイレがつまらないこともあります。
おもちゃは水で溶けるものではないため、トイレに流せばつまる可能性が高いのです。
最悪の場合、排水管から漏水するなど大きな事故に発展する恐れもあるため、おもちゃを落としたら必ず取り除くようにしましょう。
つまるかどうかはおもちゃのサイズや形状による
トイレがつまるかどうかは、おもちゃの「サイズ」「形状」「素材」によります。
例えば、小さなビーズをトイレに落としてもつまることはないでしょう。
その一方で、大きな人形を落としたらトイレがつまる可能性は高いです。
また、色鉛筆やクレヨンは細長い形状をしているため心配はないと考えられがちですが、トイレに留まった色鉛筆やクレヨンにトイレットロールが絡まり、つまりの原因になります。
そのほか、ゴムやプラスチックなど素材でできた重量があるおもちゃはトイレにつまりやすいです。
落ち着いて対処するためにも、まずはトイレに落としたおもちゃの「サイズ」「形状」「素材」を思い出してみましょう。
つまらなければ放置しても大丈夫?
トイレにオモチャを落としても水が流れることがあります。
しかし、水が流れる場合でも安心して放置しないようにしましょう。
なぜなら、数日後に排水管でつまる可能性があるためです。
最初の頃は水が流れていたけれど、数日後につまる可能性もあります。
トイレつまりを放置すると、排水管からの漏水など大きな事故に発展しやすいです。
そのため、トイレにおもちゃを落としたら必ず取り除くようにしましょう。
トイレにおもちゃを流してしまった時の対処法
トイレにおもちゃを流してしまった時の対処法は3つあります。
- 排水口に手を入れておもちゃを取り除く
- 便器の水を抜く
- 屋外の排水マスを確認する
ここでは、それぞれの対処法について詳しく解説します。
排水口に手を入れておもちゃを取り除く
1つ目が、トイレの排水口に手を入れておもちゃを取り除く方法です。
トイレの排水路は湾曲しているため、排水口の奥におもちゃが落ちているケースも多く見受けられます。
そのため、ゴム手袋を着用しトイレの排水口に手を入れてみましょう。
トイレの排水口に手を入れるのは少し勇気がいりますが、おもちゃがあるかどうかを確認しやすく、見つけたらすぐにキャッチできます。
抵抗がある場合は専用道具のトングなどで回収することもできますが、おもちゃが上手くキャッチできず奥に押し込んでしまう恐れがあるため、できるだけ手で取り除く方法がおすすめです。
(※作業中にトイレの水が流れると大変危険です。そのため、排水口に手を入れる前に必ず止水栓を閉めて作業してください。)
便器の水を抜く
2つ目が、トイレの便器の水を抜いて、おもちゃを取り除く方法です。
トイレの排水口はV字になっているため、軽量のおもちゃが封水に浮いている可能性があります。
トイレの便器の水を抜けば、おもちゃが落ちてくるでしょう。
便器の水を効率的に抜きたい場合は、灯油ポンプがおすすめです。
[灯油ポンプの使い方]
- 必要なもの(灯油ポンプ・バケツ・タオル)を準備する
- 床にタオルを敷く
- 灯油ポンプのキャップを締める
- トイレより低い位置にバケツ置く
- 灯油ポンプを押して水を汲み上げる
- キャップを緩めて水を汲むのをやめる
- おもちゃを取り出す
自宅に灯油ポンプがない場合は、コップやおたまを使用して水を汲み出しましょう。
屋外の排水マスを確認する
3つ目が、屋外の排水マスを確認する方法です。
トイレの排水口の奥におもちゃがない場合は、排水管を通り、排水マスにオモチャが落ちている可能性があります。
一軒家にお住まいの方は、お庭にある排水マスの蓋を開けて、おもちゃが詰まっていないかを確認しましょう。
[排水マスの点検方法]
- お庭にある排水マスのフタを開ける
- 表面を覆う油を砕いて取り除く
- エルポを取り外す
- 沈殿物をすくいあげる
- 排水マスを見ておもちゃがないかを確認する
- 全体を掃除する
マンションやアパートの場合は、排水マスは共有部分となります。
自分では確認できないことが多いので、トイレにおもちゃを流してしまったことを管理会社へ相談してみましょう。
トイレにおもちゃを流してしまった時の注意点
トイレにおもちゃを流してしまった時の対処法をご紹介しましたが、間違えると大きな事故を招いてしまいます。
大きな事故を招かないためにも、トイレにおもちゃを流してしまった時の3つの注意点を押さえておきましょう。
水を流さない
トイレにおもちゃを落とした後に水を流さないようにしましょう。
トイレの水を流すと、おもちゃが排水口の奥に移動して、自力で取り出せなくなる恐れがあります。
便器内におもちゃがつまっている場合は簡単に取り除くことができますが、排水管でおもちゃがつまった場合は、業者に依頼して取り除く必要が出てくるので要注意です。
もし押し流されたおもちゃが排水管でつまった場合は、取り除きにくくなり、業者に依頼する際の修理費用が高くなります。
また、共有部分の排水管でつまった場合は、近隣住民も下水を使用できません。
最悪の場合は、近隣住民から損害賠償が請求されることもあります。
このようにさまざまなリスクがあるため、トイレにおもちゃを落とした場合は焦って水を流さないようにしましょう。
ラバーカップを使用しない
おもちゃを落としてトイレがつまると慌ててしまい、ラバーカップを使用してトラブルを解決しようと考える方も多いと思います。
しかし、ラバーカップはトイレットペーパーなどの水に溶けるものでトイレがつまったときに使える解決方法です。
おもちゃは水に溶けません。
ラバーカップを使用しても、おもちゃが奥へ移動するだけです。
おもちゃによるトイレつまりには、ラバーカップは効果がないどころか、逆に大きな事故に発展する恐れがあるため使用しないようにしましょう。
ハンガーで無理に取ろうとしない
インターネット上では、ハンガーでおもちゃを取り除く方法が紹介されています。
針金ハンガーは形を自由に変えられて使い勝手がよいと書かれていますが、初心者はマネしないようにしましょう。
なぜなら、針金ハンガーを活用しておもちゃを取り除くのは難しく、失敗すると奥に押し込んでしまう恐れがあるためです。
また、ハンガーは頑丈のため、便器や排水管を傷つけてしまう恐れがあります。
トイレつまりを解決したい気持ちはわかりますが、作業に慣れていない場合はハンガーでおもちゃを無理に取ろうとするのは控えましょう。
トイレからおもちゃが取れないときは水道修理業者に依頼する
トイレにおもちゃを落とした時の対処法を3つご紹介しましたが、もしこれらの方法で取り除くことができなかった場合は水道修理業者へ依頼しましょう。
水道修理工事を依頼する流れは以下の通りです。
[水道修理工事の流れ]
- 水道修理工事業者にトラブル対応を依頼する
- ご自宅に水道修理工事業者が到着する
- カメラなどでトイレつまりの原因を特定する
- トイレつまりの修理料金の見積書をもらう
- トイレつまりの修理を依頼する
水道修理業者を選ぶときは、信頼できるかどうかをよく見極めましょう。
信頼できる水道修理業者選びの基準は以下の通りです。
[水道修理工事業者の選び方]
- 水道局指定工事店として登録されているか
- 見積書は明朗会計であるか
- トイレつまりを解決してきた実績を豊富に持っているか
- 信頼できる担当者であるか
- アフターサポートが用意されているか
水道修理業者の費用相場
水道修理業者の費用は「基本料金+作業料金」です。
トイレのどこにおもちゃが詰まっているかで作業内容が異なり、作業料金が変動します。
一般的な費用相場は以下の通りです。
作業内容 | 費用相場 | |
基本料金 | 0~4,000円 | |
修理料金 | トイレつまりの解消 | 4,000~8,000円 |
トイレ脱着作業 | 15,000円~20,000円 | |
高圧洗浄 | 8,000円~50,000円 ※つまりの箇所までの距離により変動 | |
排水マスの点検・高圧 | 40,000円~50,000円 |
※水道修理業者で料金体系は異なるため、参考価格とお考えください。
マンション・アパートの場合は管理会社に相談する
マンションやアパートにお住まいの方は、トイレにおもちゃを流してしまったらまずは管理会社へ相談をしましょう。
なぜなら集合住宅の場合、つまりが発生した箇所によっては、別の部屋でもつまりが起きて、住民に迷惑をかける可能性があるからです。
多くの場合、連絡をすれば管理会社が業者の手配から他部屋の状況確認と対応など、必要な対処を速やかに行ってくれるでしょう。
契約書に管理会社に関する情報が記載されているため、トイレにおもちゃを落としたらすぐに相談するようにしましょう。
まとめ
トイレにおもちゃを落としたら、トイレつまりが起きる可能性があります。
とくに、サイズが大きなものや細長いものを流した場合はトイレつまりが起きやすいため、必ず取り除くようにしましょう。
今回は、トイレにおもちゃを落としてトイレ詰まりが起きた時の対処法を3つご紹介しました。
- 排水口に手を入れておもちゃを取り除く
- 便器の水を抜く
- 屋外の排水マスを確認する
上記の方法でも、おもちゃを取り出せなかった場合は、大きな事故に発展する前に水道工事業者に依頼しましょう。
「トイレつまりの救急センター」でも承っているので、困ったときはお気軽にご相談ください。
以下の記事では、その他の主なトイレつまりの原因についてまとめていますので、困ったときはぜひ参考にしてみてください。