2024/04/29
ウォシュレットが故障!よくある症状と対処法を紹介

ウォシュレットの故障と感じたら、まずコンセントを抜いて電源を入れ直し、便座が正しくはまっているかを確認しましょう。
一時的な不具合であればこれで解決します。一方、ノズルが動かない、水が出ない、水漏れするなどの症状が続く場合は、ノズルの清掃、給水フィルターの掃除、パッキン交換などで対処できることがあります。
本記事では、故障の症状から考えられる対処法にも触れていきます。ただし自分で対処できないと感じたらすぐに専門の修理業者へ相談するか取り換えを検討してください。
目次
ウォシュレットが故障でよくある症状と対処法
ウォシュレットの故障により、特に起こりがちな症状は以下の通りです。

ここからは、ウォシュレットの故障で起こりがちな各症状やその原因と、それぞれを自分で解決するための対処法をセットで解説していきます。
| 症状 | 原因 | 対処法 |
| ノズルが動かない | 尿石や汚水の汚れがノズルに固着 | 歯ブラシでノズルの汚れを優しく落とす、手で引き出して清掃 |
| ノズルから水が出ない | 給水フィルターに汚れがたまり詰まりを起こしている | 歯ブラシで給水フィルターの汚れを取り除く |
| ノズルの水が止まらない | 電気系統のトラブル | コンセントの抜き差し、電源のオン・オフを試す、改善しない場合は交換 |
| ウォシュレットから水漏れする | ナットの緩み、接続部のパッキンの劣化 | パッキンを新しいものに交換、ナットを締め直す、作業前にコンセントを抜く |
| 温水にならない | 設定温度が低い、エコモード設定、温水切れ | 設定温度を調整、エコモード解除、温水が出るまで待つ |
| 便座が温まらない | 設定温度が低い、エコモード設定、センサーの反応が悪い | 設定温度の見直し、エコモード解除、センサーを柔らかい布で拭く |
| 破損・ひび割れ | 強い衝撃、経年劣化 | 小さな破損はパテやコーキング材で応急処置、大きな損傷は交換 |
ノズルが動かない
ノズルが動かない理由として、尿石や汚水などの汚れがノズルに付着し、固まってしまっている(固着)場合が考えられます。
自分でできる対処法
ノズルに付着した尿石や汚水の汚れを取り除くためには、歯ブラシを用います。歯ブラシで、ノズルの汚れを優しく落としましょう。
このとき、ノズルが自動的に出てこない場合は、取扱説明書を参照にしながら、手で引き出しましょう。ノズルの清掃や引き出し方法はウォシュレットの機種によって異なりますので、公式の手引きなどを参考に、メーカーの指示通りに行うことが重要です。
ノズルから水が出ない
ノズルは動くけれど水が出ない場合は、ノズルの給水フィルターに汚れがたまり、詰まりを起こしている可能性があります。
給水フィルターが汚れてしまうと水の流れが邪魔され、結果としてノズルから水が出なくなることがあるのです。
自分でできる対処法
給水フィルターを掃除することで、ノズルから水が出ない症状は解決できます。歯ブラシなどを利用して、フィルターにたまった汚れを取り除きましょう。
ノズルの引き出しや取り外し、フィルターの清掃方法はウォシュレットの機種によって異なるため、作業を始める前にメーカーの取り扱い説明書を確認し、正しい手順を踏んで行うことが大切です。
ノズルの水が止まらない
ノズルからの水が止まらないときは、ウォシュレットの電気系統に何らかのトラブルが起こっている可能性が高いです。
こうした症状が見られる場合は、ノズルそのものよりもウォシュレット内部の不具合を疑いましょう。
自分でできる対処法
ノズルの水が止まらない場合、コンセントの抜き差し、または電源のオン・オフを試しましょう。この2つの方法で、電気トラブルが改善することがあります。
しかし、何度試しても状況が改善しない場合は、ウォシュレットの電気系統が故障している可能性があり、その場合はウォシュレットを新しいものに交換する必要があります。
ウォシュレットから水漏れする
ウォシュレット本体からの水漏れは、多くの場合、ウォシュレットに接続されている給水管からのものです。こうした水漏れは、ナットの緩みや接続部のパッキンの劣化によって引き起こされます。
自分でできる対処法
ウォシュレットの水漏れには、まずパッキンを新しいものに交換して対処しましょう。パッキンの交換には、給水管を外す必要があります。
また、もし水漏れの原因が本体部分のナットの緩みであれば、原因と思われる部分のナットを締め直すことで解決する可能性があります。
こうした作業を行う前には、漏電や感電などを起こさないよう、安全を確保するために事前にウォシュレットのコンセントを抜いておきましょう。
温水にならない
ウォシュレットのノズルから温水が出ないとき、まず考えられるのは設定温度が低すぎること、エコモードが設定されていること、または温水が切れていることです。こうした設定はユーザー自身で簡単に確認し、調整することが可能です。
自分でできる対処法
ウォシュレットが温水にならないときはまず、ウォシュレットの設定温度を確認し、温度を調整しましょう。
また、エコモードが設定されている場合は、その設定を解除してください。
温水が切れている場合は、しばらく待てば自動的に温水が出るようになります。
こうした対処法を試しても温水が出ない場合は、ウォシュレット内部に深い問題がある可能性が高いため、自力での解決が難しくなります。
便座が温まらない
便座が温まらない原因として、設定温度が低いこと、エコモードが設定されていること、またはセンサーの反応が悪いことが考えられます。
自分でできる対処法
便座が温かくならないときは、設定温度の見直しや、エコモードの解除を行いましょう。
センサーが汚れている場合は、センサーの感知部分を柔らかい布で優しく拭き取ることで、ウォシュレットの反応が改善されます。
こうした方法を試しても便座が温まらない場合、内部の故障の可能性があるため、メーカーや専門業者への相談が必要となる可能性が高いです。
ウォシュレットの破損・ひび割れ
ウォシュレットが破損したり、ひび割れたりする主な原因には、強い衝撃が加えられたことや長年の使用による経年劣化が考えられます。
本体の破損やひび割れは、蓋がしまらないトラブルや、便座が温まらない症状なども引き起こします。さらに、水漏れの原因ともなりやすいため注意が必要です。
自分でできる対処法
ウォシュレットが破損したりひび割れたりした場合、破損部分が小さければ、パテやコーキング材で一時的に補修することは可能です。
しかしながら、上記はあくまで応急処置です。本体が大きく損傷している場合や、ひび割れが原因で機能不全を起こしている場合は、新しいウォシュレットに交換することをおすすめします。修理や交換に関しては、メーカーの指示に従うか専門の修理業者に相談しましょう。
故障以外でウォシュレットが動かなくなる原因

ウォシュレットが動かない場合、故障を疑う前に以下のような「故障以外の原因」を確認してみましょう。
- コンセントが抜けている
- 漏電遮断器が働いた
- 便座がはまっていない
こうした状況は簡単に確認できます。多くの場合、簡単な対処でウォシュレットは再び正しく動き始めます。
そこで以下では、こうした故障以外でウォシュレットが動かなくなる原因について、詳しく解説していきます。
コンセントが抜けている
ウォシュレットが動かなくなる原因のひとつは、コンセントが抜けていることです。特に、停電やブレーカーの操作後には、ウォシュレットの電源が意図せずに切れている場合があります。
こうした状況は、コンセントを確認しウォシュレットの反応に応じて抜き差しすることで解決できます。また、電源スイッチが正しく入っているかもチェックしましょう。
漏電遮断器が働いた
ウォシュレットを使用している際に、水がかかることで漏電してしまう事故を防ぐため、多くのウォシュレットには漏電保護プラグが備えられています。この保護機能が作動して本体が停止したのであれば、その後にプラグをリセットしなければウォシュレットに通電しません。
さらに、ウォシュレット専用のコンセントが家の分電盤に直結している場合、漏電遮断器が作動して電源が遮断されることもあります。こうした場合は、分電盤の遮断機を元に戻すことで、通電が再開されウォシュレットが再び使えるようになります。
便座がはまっていない
ウォシュレットがうまく動かない原因として、意外に見落とされがちなのが便座が正常に取り付けられていないことです。便座が便器に正しくはまっていないと、ウォシュレットは正常に動作しません。
もしウォシュレットがうまく動作しないと思ったら、ウォシュレット本体にガタつきがないか、便座が適切に便器に固定されているかを確認しましょう。適切に取り付けられていない場合は、便座を正しい位置に戻すことで、ウォシュレットの動作が直る可能性があります。
ウォシュレットの交換時期はどれぐらい?
ウォシュレットの寿命は、一般的には約7から10年が目安とされています。この期間を超えると、ウォシュレットの部品の在庫がなくなってしまうのです。このため、メーカーによる修理費用が上がりがちになります。
各メーカーは、発売から10年を超えたウォシュレットについて、部品の生産自体を終えてしまうこともあります。市場に部品が存在していないことで、調達方法や代替品探しなどにコストがかかり、修理費用の増加につながるのです。
したがって、ウォシュレットが故障を繰り返すようになったり、明らかに性能が落ちてきたと感じる場合は、新しいモデルへの買い替えを検討することをおすすめします。
買い替えを検討する際は、新しい便利な機能や省エネ性能を備えたモデルなど、自分の生活に合った製品を選ぶことでより快適なトイレ環境が作れるでしょう。
ウォシュレットの故障を防ぐには日ごろの手入れが大切
ウォシュレットの故障を未然に防ぐためには、日常の適切な手入れが大切です。
故障の多くは、ノズルや温水便座、リモコンなどの部分の汚れが原因で起こります。こうした部品は、ウォシュレットの機能に直接影響するため、定期的な清掃が必要です。
特にノズルの掃除は、衛生的な理由からも定期的に行うべきですが、故障を防ぐ観点からも重要といえます。
同様に、温水便座やリモコンも汚れが溜まりやすいため、こうした部分も忘れずに清潔に保つことがおすすめです。
ウォシュレットを定期的にメンテナンスすることで、長期的に性能を安定させつつ故障のリスクを抑えて利用し続けられます。
ウォシュレットの交換や修理はトイレ修理業者に依頼する
ウォシュレットが故障して不具合が起こってしまい、自力での修理が難しいときや新しい製品に交換しなければならない場合には、専門のトイレ修理業者に依頼することがおすすめです。
優良なトイレ修理業者に依頼すれば、メーカー直接の修理や交換に比べてコストを抑えられる可能性があります。
たとえば、ウォシュレットの不具合への対応実績が豊富で信頼のおける業者であれば、ウォシュレットに起きたトラブルをスムーズかつ安価に済ませてくれる可能性が高まるのです。
実際に修理業者を選ぶときには、実績や他の顧客からの良い口コミが多いなど、信頼度が高いと思える業者に決めるようにしましょう。
ウォシュレットの故障に関するよくある質問
Q1. ウォシュレットが突然動かなくなったとき、まず何を確認すればいいですか?
コンセントが抜けていないか、漏電遮断器が働いていないか、便座が正しくはまっているかを確認しましょう。これらを確認しても動かない場合は故障の可能性があります。
Q2. ウォシュレットのノズル掃除はどのくらいの頻度で行えばいいですか?
週に1回程度の掃除が理想的です。歯ブラシで優しく汚れを落とし、ノズルが自動的に出てこない場合は取扱説明書を参照して手で引き出して清掃しましょう。
Q3. ウォシュレットの寿命はどのくらいですか?
一般的に7~10年が目安です。この期間を超えると部品の在庫がなくなり修理費用が高くなるため、故障を繰り返す場合は買い替えを検討しましょう。
Q4. ウォシュレットから水漏れしているとき、自分で修理できますか?
パッキンの交換やナットの締め直しで対処できる場合があります。作業前に必ずコンセントを抜いて安全を確保してください。改善しない場合は専門業者に依頼しましょう。
Q5. ウォシュレットの修理と交換、どちらを選ぶべきですか?
使用年数が7年以上で故障を繰り返す場合は交換をおすすめします。部品の在庫がない場合や修理費用が高額になる場合も、新しいモデルへの買い替えを検討しましょう。
まとめ
この記事では、ウォシュレットの故障における一般的な症状やその原因、そしてこうした問題に対処するための実用的な方法を解説しました。
ウォシュレットの故障は、さまざまな原因で起こります。多くの場合、主要部分の掃除など基本的な対処法で解決することが可能です。さらに日ごろの手入れも、ウォシュレットの故障を未然に防ぎ、快適にトイレを使い続けるためには大切になります。
しかし、自分では修理できないような深刻な故障や、ウォシュレットの交換が必要な場合には、専門のトイレ修理業者へ依頼することがおすすめです。
ウォシュレットを長く安心して使用するためにも、適切なメンテナンスと故障した際の正しい対応が重要です。不具合が起こったときは、適切に対応するために本記事の内容をぜひ参考にしてみてください。











0120-240-054
お問い合わせ
