店舗で起こりやすいトラブルの一つであるトイレの詰まり。

より良い店舗にするためにお客さまにトイレを提供しているという店舗も少なくないかと思いますが、利用する人が増えると、どうしてもトラブルが発生する確率も高くなるものです。

トイレの詰まりはさまざまなことが原因となって発生するため完全に防ぐことはできませんが、注意書きを設置するなどの対策で予防することはできます。

この記事では、トイレの詰まりを防止する注書きの書き方について解説していきます。

シチュエーション別に例文も紹介していくので、店舗や施設の運営者はぜひ参考にしてみてください。

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トイレ詰まりを防ぐための注意書きの例文テンプレート

店舗や施設に訪れるお客さまにトイレを提供することで発生するトレイの詰まりを防ぐ上で有効な注意書きですが、起こり得る自体を想定して作成しなくては意味がありません。

そこでここからは、想定されるいくつかのケースに分け、例文を交えながらそれぞれのケースでどういった内容の注意書きを作成するべきなのかについて解説していきます。

「注意書きを用意したいけど、実際にどう書けばいいかわからない」「どういった内容の注意書きを作成すればいいかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

トイレットペーパー以外のものを流さないように伝える注意書きの例文

トイレには、トイレットペーパーと排泄物以外のものを流すことはできません。

トイレットペーパーや排泄物以外のものを流してしまった場合、詰まりを引き起こす可能性が高いので、トイレットペーパーと排泄物以外のものは流さないよう注意喚起しましょう。

代表的なものとしては、以下のようなものがあげられます。

  • アクセサリーなどの小物類
  • おむつ
  • 生理用品
  • 汗ふきシートやあぶらとり紙

これらをトイレに流さないことは当たり前のことに思えるかもしれませんが、注意書きしておくことでトイレットペーパーや排泄物以外のものを流される可能性が低くなるので、書いて貼っておくべきです。

注意書きを作成する際は、「トイレにはトイレットペーパーと排泄物以外は流さないでください。詰まりの原因になります。」などと記載して作成しましょう。

一度に大量のトイレットペーパーを流さないように伝える注意書きの例文

トイレットペーパーはトイレに流して処分できる製品ですが、一度に大量に流すと詰まりの原因になる可能性があります。

そのため、その点についても注意喚起しなくてはいけません。

「トイレットペーパーを一度に大量に流さないでください。詰まりの原因になります。」などと記載し、注意書きを作成しましょう。

また、「トイレットペーパーの量が多くなる場合は、複数回に分けて流すようにしてください。」など、トイレを詰まらせないための対策方法についても記載しておくと、より効果的です。

故障中のトイレ・詰まっているトイレの使用を禁止するときの注意書きの例文

トイレが故障していたり詰まっていて使えない場合も注意書きでの注意喚起が必要です。

故障していたり詰まっているにも関わらず使用されてしまうと、排泄物を流せず処理できなかったり、汚水があふれるなど二次的な被害につながる可能性があります。

「現在トイレが故障しているため、使用できません。ご不便おかけして申し訳ございません。」など、ただ使えないことを伝えるだけでなく、謝罪の文言もあわせて記載しておくようにしましょう。

ただ、飲食店などお客さまが長居するような店舗の場合、トイレが使えないとクレームやトラブルにつながる可能性があります。

それらのクレームやトラブルを避けるためにも、事前にトイレが使えないことを伝えて了承を得たり、近隣の店舗や施設に頼んで使用できるトイレを確保しておくなどの対応も必要になる点についても押さえておくようにしましょう。

詰まりやすいトイレの使用に関する注意書きの例文

トイレが古いなどの理由で詰まりが発生しやすくなっている場合も、お客さまに対して注意喚起しなくてはいけません。

詰まりやすくなっているトイレは、通常どおりに使用していても詰まる可能性があるので、トイレが古く詰まりやすくなっていることを伝え、トイレットペーパーの使用量に配慮してもらったりこまなめに流してもらうなど、注意してほしい点を注意書きで伝えましょう。

「トイレが詰まりやすくなっているので、一度に大量のトイレットペーパーを流さないでください。」「こちらのトイレは詰まりやすいので、こまめに流していただくようお願いいたします。」などと記載して注意書きを作成しましょう。

「ご不便おかけしますが、ご協力をお願いします。」など、お客さまが強力したくなるような文言をつけ加えておくと、より効果を発揮しやすくなります。

トイレへの嘔吐を避けてもらうための注意書きの例文

居酒屋やバーなどアルコールを提供する店舗で発生しがちなのが、嘔吐によるトイレの詰まりです。

嘔吐物には消化しきれない食べ物や油が含まれていて、それらが詰まりを引き起こすことがあるため、アルコールを提供する店舗では嘔吐についても注意喚起しておかなくてはいけません。

「詰まりの原因になるので、トイレでの嘔吐は避けてください。」などと記載した注意書きを作成し、貼っておきましょう。

また、ただトイレでの嘔吐を避けるよう伝えるだけでなく、「吐きそうな場合は店員にお声がけください。」など、対応方法を記載しておきましょう。

観光客など外国人向けの注意書きの例文

観光地にある店舗など、外国人が来店する店舗の場合は、日本語での注意書きだけでなく外国語での注意書きも用意しなくてはいけません。

トイレットペーパー以外を流さないよう注意換気したり、一度に大量のトイレットペーパーを流さないよう注意書きで伝えましょう。

また、海外の国の中には、トイレットペーパーをトイレに流さずゴミ箱に捨てるなどの方法で処分する国もあるので、基本的なトイレの使用方法についても解説しておくことをおすすめします。

以下は、「トイレットペーパー以外をトイレに流さないでください。」という内容の注意書きの例文です。

  • 英語:Please do not flush anything other than toilet paper down the toilet.
  • 中国語:除卫生纸外,请勿将任何物品冲入马桶。
  • 韓国語:화장지 이외를 화장실에 흘리지 마십시오.

翻訳ツールを使えば簡単に作成できるので、ぜひ活用してみてください。

トイレの使い方に関する注意書きを作成するときのポイント

トイレの詰まりを防ぐための注意書きを実際に作成する場合、いくつか意識しておきたいポイントがあります。

主なポイントとしてあげられるのが、以下の4点です。

  • 客層に合わせた注意書きを用意する
  • 注意書きはなるべく簡潔にまとめる
  • トイレを使用するときに目に留まる位置に貼り付ける
  • 読み手を不快にさせない表現を意識する

これらのポイントを意識して注意書きを作成するのと意識せずに作成するのとでは、注意書きを作成することによって得られる効果に大きな違いが生じる可能性があります。

それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

客層に合わせた注意書きを用意する

トイレの詰まりを防止するための注意書きを作成する際は、客層に合わせて注書きの内容や文章を考える必要があります。

外国人の来店が多い店舗であれば外国語で注意書きを作成する必要がありますし、アルコールを提供する店舗であれば、トイレでの嘔吐に関する注意書きを作成する必要があるでしょう。

小さなお子さまを連れて来店するお客さまが多い店舗なのであれば、トイレにおもちゃなどの小物を持ち込んだり使用したりしないよう注意喚起する必要もあります。

注意書きは、客層を意識しながら作成して初めて効果を発揮するものなので、意識しながら作成するようにしてください。

注意書きはなるべく簡潔にまとめる

注意書きを作成する際は、なるべく簡潔にまとめることを意識しながら作成するようにしましょう。

注意書きはお客さまに読んでもらえて初めて効果を発揮するものですが、長い注意書きは敬遠されがちなので避けるべきです。

また、注意書きの文言が長くなるとどうしても文字が小さくなってしまいますが、その場合も敬遠されやすくなるので注意しなくてはいけません。

注意書きを作成するときは、一番伝えたいことを明確にして、本当に伝えたいこと・伝えるべきことだけを記載し、なるべく簡潔にまとめるようにしましょう。

例えば、トイレにトイレットペーパーや排泄物以外のものを流してほしくない場合であれば、「詰まりの原因になるのでトイレットペーパー以外は流さないでくださ。」だけでも十分に伝わります。

トイレを使用するときに目に留まる位置に貼り付ける

注意書きを作成して貼る際は、貼る場所も意識しなくてはいけません。

どれだけ見やすくわかりやすい注意書きを作成して貼り出したとしても、トイレを使用するお客さまの目に留まらないようでは意味がありません。

そのため、「どこに貼り付ければお客さまの目に留まるか」「どこに貼り付ければ効果的か」を意識しながら貼り付ける場所を考える必要があるわけです。

トイレットペーパー以外のものを流さないよう注意喚起したいのであれば、便器に腰かけたときに目につく場所に貼るのがおすすめですし、トイレでの嘔吐を避けてほしいのであれば、トイレの入口のドアや個室のドアに貼りつけるのが効果的でしょう。

お客さまの立場になって考え、なるべく目に留まる位置に貼りつけるようにしましょう。

読み手を不快にさせない表現を意識する

注意書きはお客さまに注意を促すためのものです。

ただ、強制することはできないという性質上、お客さまに協力してもらって初めて効果を発揮します。

強い口調や命令口調で注意書きを作成し、読み手であるお客さまを不快にさせてしまうと、反感を買って協力してもらえなかったり、余計にひどい使われ方をしてしまう可能性があるので避けなくてはいけません。

「いつもキレイに使っていただきありがとうございます。」といった文言を入れたり、柔らかい口調を意識するなどして、読み手を不快にさけない文言や内容で作成するようにしましょう。

まとめ

店舗や施設がお客さまにトレイを提供することによって発生するトイレの詰まりは、注意書きを作成して設置することで防止できます。

トイレの詰まりはさまざまな理由で発生しますし、注意書きを読まない人や注意書きの内容を守ってくれない人もいるので、注意書きを貼ったからと言ってトイレの詰まりを完全に防げるわけではありません。

ただ、トイレが詰まる可能性を大幅に減らすことはできます。

注意書きは、ポイントを意識しながら作成することが重要になってくるので、実際に作成する際は、今回紹介した4つのポイントを意識しながら作成するようにしましょう。