トイレの大小レバーは、トイレを使用する上で欠かせない大切な部品です。
しかし、長年の使用により故障や不具合が生じることがあり、レバーの交換が必要かどうかを適切に判断し、適切な対処を行うことが重要です。
本記事では、トイレの大小レバーの交換が必要かどうかを確認する方法や、水漏れなどの問題が発生した場合の交換方法、さらには自分で修理するのが難しい場合の対処法までを詳しく解説します。

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トイレの大小レバーの交換が必要か確認する方法

トイレの大小レバーに問題が生じていると感じた場合、まずは交換が本当に必要かどうかを確認することが大切です。以下の項目を順番にチェックしていきましょう。

  • トイレレバー本体に異常がないか確認する
  • 水の流れに変化がないか確認する
  • レバーの動きのスムーズか確認する
  • タンク内の部品を点検する

これらの確認を行うことで、レバーの交換が必要かどうかを判断できます。

トイレレバー本体に異常がないか確認する

トイレレバーの交換が必要かどうかを判断するには、まずレバー本体の状態を確認してください。
目視で確認できる範囲で、レバーに亀裂や変形、著しい変色がないかをチェックしましょう。また、レバーを操作した際に異音がしないかも確認するようにしてください。
さらに、レバーの根元部分に緩みがないかも確認します。これらの異常が見られる場合、レバーの交換を検討する必要があります。未然にトラブルを防ぐためにも、定期的にチェックするようにしましょう。

水の流れに変化がないか確認する

トイレレバーの状態を判断する上で重要なのが、水の流れの確認です。通常と比べて水の勢いが弱くなっていたり、流れる時間が長くなっていたりしないかをチェックしてください。
また、レバーを操作した際の水の音も確認してください。通常と異なる音がする場合、内部に問題が生じている可能性があります。水の流れや音に変化が見られる場合、レバーだけでなくタンク内部の部品にも問題がある可能性があるため、修理業者による点検依頼を検討してください。

レバーの動きがスムーズか確認する

トイレレバーの動きを確認することも、交換の必要性を判断する上で重要です。レバーを操作した際に、引っかかりや異常な抵抗を感じないかチェックしてください。
また、レバーを離した後、元の位置にスムーズに戻るかどうかも確認します。レバーの動きが悪い場合、内部の機構に問題が生じている可能性があります。このような症状が見られる場合、レバーの交換や内部の清掃、調整が必要となる可能性が高いため、早めの対処が求められます。

タンク内部の部品を点検する

最後に、タンク内部の部品を点検することで、レバーの交換が本当に必要かどうかを判断できます。タンクのふたを開け、チェーンや浮き玉、オーバーフロー管などの部品に異常がないか確認してください。
特に、チェーンがたるんでいたり、浮き玉が正しい位置にないなどの問題がある場合、レバー自体ではなくこれらの部品の調整や交換で問題が解決する可能性があります。内部の点検を行うことで、より適切な対処方法を選択できます。

トイレの水漏れを直すときに使う部品と交換方法

水漏れ時のトイレレバーの交換方法

トイレレバーから水漏れが発生した場合、迅速な対処が必要です。以下の手順で、水漏れ時のトイレレバーの交換を行いましょう。

  • 止水栓を止める
  • 古いレバーを取り外す
  • 新しいレバーを取り付ける
  • 水漏れがないか確認する
  • 止水栓を元に戻す

止水栓を止める

トイレレバーの交換作業を始める前に、まず止水栓を閉めることが重要です。止水栓は通常、トイレタンクの下部や側面に設置されています。
時計回りに回して完全に閉めてください。これにより、作業中の水漏れを防ぐことができます。止水栓を閉めた後、トイレを一度流して、タンク内の水を完全に排出しましょう。これで安全に作業を進めることができます。

古いレバーを取り外す

次に、古いレバーを取り外します。レバーの取り付け方法によっては、ナットやボルトを緩める必要があります。適切な工具を使用して、これらを慎重に取り外してください。チェーンがレバーに接続されている場合は、これも外します。古いレバーを完全に取り外したら、周辺の部品に損傷がないか確認しましょう。

新しいレバーを取り付ける

古いレバーを取り外したら、新しいレバーを取り付けます。新しいレバーをタンクの穴に挿入し、付属のナットやワッシャーを使って固定します
この際、レバーが適切な位置にあり、スムーズに動くことを確認してください。次に、チェーンを新しいレバーに取り付けます。チェーンの長さを調整し、レバーを操作したときにフラッパーが適切に開閉するようにしましょう。

水漏れがないか確認する

新しいレバーを取り付けたら、水漏れがないか慎重に確認します。まず、止水栓を少しずつ開いて、タンクに水を入れます。
この際、レバーの周りや接続部分から水が漏れていないかを確認するようにしてください。また、タンクが満水になったら、レバーを操作して水を流し、正常に機能するか確認します。水漏れや異常な動作が見られた場合は、取り付け部分を再度確認し、必要に応じて調整を行います。

止水栓を元に戻す

水漏れがないことを確認できたら、最後に止水栓を完全に開きます。反時計回りに回して、止水栓を全開にしてください。
この際、急激に開くと水圧の変化で配管に負担がかかる可能性があるため、徐々に開くようにしましょう。タンクが正常に給水され、適切な水位で止まることを確認します。最後に、もう一度トイレを流して、全体の動作が正常であることを確認してください。

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トイレレバーが定位置に戻らない場合の交換方法

トイレレバーが操作後に定位置に戻らない問題は、快適なトイレ使用を妨げる要因となります。以下の手順で、この問題に対処するためのレバー交換を行いましょう。

  • 止水栓を止める
  • 古いレバーを慎重に取り外す
  • 新しいレバーを適切に選択する
  • 新しいレバーを正確に取り付ける
  • 動作確認を念入りに行う

これらの手順を丁寧に実行することで、レバーの問題を解決できます。

止水栓を止める

レバーの交換作業を始める前に、安全のために止水栓を閉めることが重要です。止水栓は通常、トイレタンクの近くに設置されています。
時計回りにゆっくりと回して、完全に閉めてください。止水栓を閉めた後、トイレを一度流して、タンク内の水を排出します。これにより、作業中の水漏れや事故を防ぐことができます。水が完全に抜けたことを確認してから、次の手順に進んでください。

古いレバーを慎重に取り外す

次に、問題のある古いレバーを取り外します。まず、タンクのふたを慎重に外し、内部にアクセスできるようにします。レバーの取り付け方法に応じて、ナットやボルトを適切な工具で緩めてください。
チェーンがレバーに接続されている場合は、これも外します。古いレバーを完全に取り外す際は、周辺の部品に傷をつけないよう注意深く作業を行います。取り外した後、レバーの周辺や取り付け部分に損傷や劣化がないか確認しましょう。

新しいレバーを適切に選択する

古いレバーを取り外したら、適切な新しいレバーを選びます。トイレの機種や型式に合ったレバーを選ぶことが重要です。
可能であれば、取り外した古いレバーを参考にして、同じタイプや大きさのものを選びましょう。また、材質や耐久性も考慮に入れてください。プラスチック製よりも金属製のレバーの方が一般的に長持ちします。デザインや操作のしやすさも重要な選択基準となります。適切なレバーを選ぶことで、長期的な使用に耐える交換が可能になります。

新しいレバーを正確に取り付ける

選んだ新しいレバーを取り付けます。まず、レバーをタンクの穴に挿入し、付属のナットやワッシャーを使って確実に固定します
この際、レバーが適切な位置にあり、スムーズに動くことを確認してください。次に、チェーンを新しいレバーに取り付けます。チェーンの長さを適切に調整し、レバーを操作したときにフラッパーが正しく開閉するようにします。レバーの動きが滑らかで、操作後に確実に定位置に戻ることを確認しながら調整を行います。

動作確認を念入りに行う

新しいレバーの取り付けが完了したら、動作確認を行います。まず、止水栓を少しずつ開いて、タンクに水を入れます。この際、レバーの周りや接続部分からの水漏れがないか注意深く観察してください。
タンクが満水になったら、レバーを何度か操作して、正常に機能するか、そして操作後に確実に定位置に戻るかを確認します。レバーの動きがスムーズで、適切な力で操作できることも確認しましょう。問題がなければ、止水栓を完全に開き、通常の使用状態でも正常に使えれば作業完了です。

トイレレバーの故障で起こりうるトラブル

トイレレバーの故障は、日常生活に様々な支障をきたす可能性があります。以下に、トイレレバーの故障によって起こりうる主なトラブルについて説明します。

  • トイレレバーから水が漏れる
  • 水の流れが不安定になる
  • レバーの動きが悪くなる
  • 異音が発生する
  • 衛生面での問題が生じる

これらのトラブルを理解し、早期に対処することで、快適なトイレ環境を維持できます。

トイレレバーから水が漏れる

トイレレバーの故障による最も一般的な問題の一つが水漏れです。レバーの接続部分や内部のシール部分が劣化すると、微量の水が継続的に漏れ出すことがあります。
この漏水は、目に見えないほどわずかな場合もありますが、長期間放置すると水道代の増加や床の損傷につながる可能性があります。また、レバーの操作後に完全に閉まらず、タンク内の水が止まらないという症状も起こりえます。このような水漏れは、湿気を増やし、カビやバクテリアの繁殖を促進する恐れがあるため、早急な対処が必要です。

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水の流れが不安定になる

トイレレバーの故障は、トイレの水の流れに直接影響を与えることがあります。レバーとフラッパーの連動が適切でなくなると、水の流れが弱くなったり、逆に強すぎたりする可能性があります。
具体的には、レバーを操作してもフラッパーが完全に開かず、十分な水量が流れない場合があります。また、フラッパーが閉まるタイミングが遅れると、必要以上の水が流れ続けてしまいます。
これらの問題は、トイレの洗浄効果を低下させるだけでなく、水の無駄遣いにもつながります。さらに、不適切な水の流れは、配管内に汚れを残す原因となり、長期的には配管の詰まりや悪臭の原因となる可能性があります。

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レバーの動きが悪くなる

トイレレバーの経年劣化や内部機構の問題により、レバーの動きが悪くなることがあります。レバーが硬くなって操作しにくくなったり、逆に緩すぎて定位置に戻らなくなったりするケースがよく見られます。
レバーの動きが悪くなると、適切な力でトイレを流すことが困難になり、特に高齢者や子供にとっては使いづらくなります。
また、レバーが戻らない場合、水が流れ続けてしまう原因となり、水の無駄遣いや水道代の増加につながります。さらに、レバーの動きが不安定になることで、内部のチェーンやフラッパーに余計な負担がかかり、他の部品の劣化を早める可能性もあります。

異音が発生する

トイレレバーの故障は、しばしば異常な音を引き起こす原因となります。レバーを操作する際にきしみ音や金属音がすることがあります。これは、レバーの軸やスプリングの劣化、または内部の金属部品の摩耗が原因である可能性が高いです。
また、レバーとチェーンの接続部分が緩んでいる場合、操作時にガタガタと音がすることもあります。さらに、レバーの故障によってフラッパーがうまく閉まらない場合、タンク内で水が継続的に流れる音が聞こえることがあります。これらの異音は、単に不快なだけでなく、トイレの機能不全を示す重要なサインとなります。放置すると、より深刻な問題に発展する可能性があるため、早めの対処が望ましいです。

衛生面での問題が生じる

トイレレバーの故障は、思わぬ衛生上の問題を引き起こす可能性があります。レバーが適切に機能しないことで、トイレの洗浄が不十分になるケースがあります。例えば、レバーを操作してもフラッパーが完全に開かず、十分な水量が流れない場合、便器内の汚れが完全に洗い流されない可能性があります。
これは、不快な臭いの原因となるだけでなく、バクテリアの繁殖を促進し、衛生状態を悪化させる恐れがあります。また、水漏れが発生している場合、トイレ周辺の湿度が上昇し、カビやダニの発生を助長する環境を作り出してしまいます。
さらに、レバーの表面が劣化して凹凸ができると、そこに汚れが溜まりやすくなり、清掃が困難になることもあります。これらの衛生面での問題は、家族の健康に直接影響を与える可能性があるため、早急な対応が必要です。

自ら修理するのが難しい場合は修理業者へ連絡

トイレレバーの交換や修理を自分で行うことが難しいと感じた場合、修理業者に依頼することをお勧めします。以下のような状況では、修理業者に依頼するようにしましょう。

  • 複雑な構造のトイレ
  • 大規模な水漏れ
  • 内部部品の劣化
  • 時間や経験の不足
  • 保証期間内の製品

修理業者に依頼することで、確実かつ安全に問題を解決できます。

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まとめ

トイレの大小レバーの交換は、重要な部品であるので慎重に行うようにしましょう。もし、作業に不安や難しさを感じたら、無理せず専門の水道修理業者に依頼するのがおすすめです。
また、きちんと修理せず放置してしまうと異音や水漏れなどの弊害が発生してしまうため、必ず放置せずに直すようにしましょう。