新しく家を建てるときや今使っているトイレが故障して、新しいトイレを購入・交換するときに、メーカーや型番選びに困る方が多いと思います。
トイレの主なメーカーとして、TOTOやLIXIL、Panasonicなどが主流ですが、タカラスタンダードやHITACHI、NASLUCKなどもトイレを作っているメーカーのひとつです。
本記事では、タカラスタンダート、HITACHI、NASLUCKのトイレのおすすめのシリーズと性能について紹介します。また、トイレつまりが発生しやすいトイレの特徴やトイレ選びのポイントなども解説しているので、新しくトイレを購入する方はぜひ参考にしてください。
目次
メーカーごとのトイレの性能・費用比較
メーカー名 | 費用 | おすすめのシリーズ / 性能 |
タカラスタンダード | 61,300~259,100円 | ティモニB / F / U / Cシリーズ ・便器のフチが薄いので、掃除がしやすい ・Gコートにより、汚れがこびりつきにくい ・スタイリッシュで狭いスペースにも設置できる |
HITACHI | オープン価格 | HOB-3100、HOB-1100 ・貯湯式で0.6Lの温水タンクを搭載している ・リズム洗浄やムーブ洗浄など多彩な機能 ・抗菌便座により、清潔さを保てる |
NASLUCK | 68,000~75,000円 | シャワレッシュ ・便座の自動開閉機能を搭載している ・ステンレスノズルで清潔さを保ちやすい ・リモコン操作で洗浄や温度調整が簡単 |
メーカーごとのおすすめのトイレと特徴
タカラスタンダード「ティモニシリーズ」
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省スペース設計でスタイリッシュなデザイン
ティモニシリーズは、奥行き520mm・幅600mmのスリムな設計に、3段の大容量引き出しを搭載しています。各引き出しには化粧品やヘアケア用品が整理できる専用ポケットが付いています。また棚板の高さは1cm単位で調整可能で、無駄なく収納スペースを確保できます。
便器のフチが薄く汚れがつきにくい
ティモニシリーズは、継ぎ目のない一体成形ボウルは水はけが良く、汚れも付きにくい仕様です。水栓金具には独自のキレイ長持ち表面処理が施され、水アカや石けんカスの付着を抑制します。ボウル裏の凹凸も最小限に抑えることで、お手入れの手間を大幅に軽減しています。
節水機能が高く水道代節約につながる
ティモニシリーズは、大洗浄4.8L、小洗浄3.6Lの2段階洗浄機能を搭載しています。従来品(大13L)と比較して約60%以上の節水を実現しており、4人家族の場合、年間約12,000円の節約効果が期待できます。高い洗浄力を維持しながら水量を削減することで、環境負荷の低減と経済性を両立させています。
HITACHI・日立「HOB – 3100」
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トイレに座ると自動的に脱臭が始まる
日立の「HOB – 3100」に座ると、スイッチを押すことなく、自動的に脱臭が始まります。そのため、トイレ内に嫌な空気が充満しにくく、常にすっきりとした空間を保つことができます。
なお、飲食物(にんにく臭など)による強いにおいがする便は、十分に脱臭できないことがあるため、消臭スプレーも組み合わせて使うのがいいでしょう。
用途や好みによって洗浄方法を選べる
日立の「HOB – 3100」は、「リズム洗浄」と「ムーブ洗浄」の2種類の洗浄方法と搭載しており、用途や好みによって使い分けることができます。
- リズム洗浄:水流の強弱を繰り返し、洗浄する
- ムーブ洗浄:ノズルが前後に動きながら、広範囲を洗浄できる
使用前と使用後に自動でノズルが洗浄される
日立の「HOB – 3100」のウォシュレットは、使用前と使用後に自動で洗浄されます。さらに、ステンレス素材が使われているため、丈夫で汚れがつきにくいのもおすすめなポイントです。
NASLUCK「シャワレッシュ」
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3種類の様々な洗浄機能を搭載
独自開発の洗浄ノズルにより、従来の温水洗浄便座よりも広範囲で効果的な洗浄が可能になっています。3種類の洗浄モードを搭載し、状況に応じて最適な洗浄方法を選択できます。さらに、水流の強さも5段階で調整可能で、快適な使用感を実現しています。また、温水温度も3段階で調節でき、季節や好みに応じた設定が可能です。特に冬場は、暖かい洗浄水による快適な使用感が好評です。
省エネ・節電設計
高い学習機能により、使用頻度の低い時間帯は自動で節電モードに切り替わる省エネ設計を採用しています。また、便座と温水のダブルヒーターを搭載しながらも、年間電気代は約8,900円と経済的です。瞬間式温水システムにより、待機電力も最小限に抑えられています。トイレ使用時のみヒーターが作動する仕組みにより、無駄な電力消費を防いでいます。
最近の繁殖を抑制する便器表面
抗菌材を含有した樹脂を使用し、便器表面での細菌の繁殖を抑制する設計となっています。また、ノズルは使用前後に自動で洗浄され、常に清潔な状態を保ちます。便器内部も特殊なコーティングにより、汚れが付きにくく、日常のお手入れも簡単に行えます。さらに、便座裏やノズル周りの清掃もしやすい構造で、衛生面での安心感を提供します。
トイレつまりが発生しやすいトイレの特徴
タンクレストイレ
タンクレストイレは、見た目の美しさから近年人気を集めていますが、構造上の特徴からつまりが発生しやすい傾向にあります。従来型と比べて水タンクがないため、一度の洗浄に使用できる水量が制限される場合が多く見られます。
また、配管が複雑な構造となっているため、排水経路に異物がつまりやすい特徴があります。定期的なメンテナンスや適切な使用方法の徹底が必要不可欠です。特に、トイレットペーパーの使用量や異物の混入には細心の注意が必要となります。
節水型トイレ
環境への配慮から注目を集める節水型トイレですが、使用する水量が少ないため十分な水圧が確保できないことがあります。特に古い配管システムと組み合わせた場合、排水能力が著しく低下してつまりの原因となることがあります。
また、節水性能を重視するあまり、汚物の流れが悪くなる可能性も指摘されています。一回の洗浄で使用する水量を抑えることで、配管内に汚物が残りやすくなり、長期的なつまりのリスクが高まる場合があります。
古いモデル・型落ちのトイレ
長年使用してきたトイレは、内部パーツの劣化や摩耗により本来の性能を発揮できなくなっている可能性が高くなります。特に10年以上経過したモデルは、現代の排水基準や性能要件を満たしていないことが多く、つまりのリスクが著しく上昇します。
また、部品の供給が終了している可能性や、修理費用が高額になるリスクも考慮する必要があります。配管内部の劣化や腐食も進行している可能性が高く、突発的なトラブルの原因となることがあります。
排水性能が低いトイレ
排水性能の低いトイレは、汚物や紙の排出が不完全になりやすく、配管内でのつまりを引き起こす可能性が極めて高くなります。特に、安価なモデルや施工が不適切な場合、排水管の傾斜角度や径が最適化されていないことが多く見られます。
慢性的なつまりや排水不良の原因となり、使用時のストレスや維持費用の増加につながります。また、排水音が大きくなる傾向があり、生活環境にも影響を及ぼす可能性があります。
トイレ選びは長期的な視点で考える必要があります。以下のポイントに注目して選択することで、つまりにくい快適なトイレライフを実現できます。
- 1、メーカーごとの評判・口コミを確認
- 2、専門業者への相談
- 3、洗浄性能と掃除のしやすさ
- 4、排水性能の保証
トイレつまりが発生しにくいトイレを選ぶポイント
メーカーごとの評判・口コミなどを確認する
トイレ選びでは、実際の使用者の声を参考にすることが非常に重要です。インターネット上の口コミサイトや住宅設備のレビューサイトで、長期使用における評価や故障の発生頻度などを詳しく確認しましょう。
特にアフターサービスの質や部品の供給体制、修理対応の速さについては、詳しく調べるのがおすすめです。
また、同じ製品を使用している知人がいれば、実際の使用感や満足度について聞いてみるのも良い方法です。メーカーの歴史や実績、技術開発への取り組みなども重要な判断材料となります。
購入店舗や施工業者のスタッフと相談する
専門知識を持つスタッフとの相談は、適切なトイレ選びの重要なステップとなります。使用環境や家族構成、予算などの条件を詳しく説明し、それに合わせた具体的な提案を受けることで、後悔のない選択が可能になります。
また、施工時の注意点や維持管理のアドバイス、将来的なメンテナンス費用の見積もりなども得られます。特に、既存の配管状況や設置場所の制約なども考慮に入れた、総合的なアドバイスを求めることが重要です。
洗浄性能が高くて日々の掃除がしやすいものを選ぶ
高い洗浄性能と掃除のしやすさは、トイレの長期使用において非常に重要な要素となります。汚れが付きにくい特殊な素材や、死角の少ない設計のモデルを選ぶことで、日常のメンテナンスが格段に容易になります。
特に便器内の凹凸が少なく、水流の設計が優れた機種や、自動除菌機能付きのモデルがおすすめです。また、掃除用具が届きやすい形状や、分解清掃が可能な構造になっているかどうかも重要な選択ポイントとなります。
メーカーが排水性能を保証しているモデルを選ぶ
信頼できるメーカーの排水性能保証付きモデルを選択することで、長期的な安心感が得られます。性能試験データや第三者機関による認証を受けているモデルは、確実な排水能力と耐久性、安定した性能の維持が期待できます。
また、保証期間中のサポート体制も充実していることが多く、万が一のトラブル時にも迅速な対応が期待できます。特に、製品の耐用年数や保証内容、修理サービスの範囲などについても、事前に詳しく確認しておくことがおすすめです。
トイレトラブルが発生したときにやるべきこと
トイレつまり・水漏れならトイレ修理業者に依頼する
トイレのつまりや水漏れは、素人の対処で状況が悪化するリスクが非常に高くなります。専門の修理業者に依頼することで、適切な診断と修理、さらには予防的なメンテナンスが可能になります。特に夜間や休日のトラブルに備えて、信頼できる修理業者の連絡先を事前に確認しておくとよいでしょう。
また、修理業者を選ぶ際は、料金体系が明確で、アフターフォローが充実している業者を選ぶことが重要です。緊急時の出張対応の可否や、修理後の保証内容についても事前に確認しておくと安心です。
部品の故障や不具合ならメーカーに確認してみる
トイレの部品故障や不具合は、メーカーのサポート窓口に相談することで適切な対応が期待できます。特に保証期間内であれば、無償での部品交換や修理が可能な場合が多く、純正部品による確実な修理が実現できます。
また、メーカーの技術サポートを受けることで、故障の原因究明や再発防止のアドバイスも得られます。定期的なメンテナンス情報や、使用上の注意点なども教えてもらえることがあり、トラブルの予防にも役立ちます。さらに、製品の経年劣化による交換時期の目安なども、専門的な観点からアドバイスを受けることができます。
まとめ
トイレつまりの予防には、適切なトイレの選択と日常的なメンテナンスが非常に重要です。特に新規購入や取り替えの際は、メーカーの信頼性や排水性能、使用環境との適合性などを慎重に検討する必要があります。
また、トラブルが発生した際は、状況に応じて専門家に相談することで、適切な解決が可能となります。日々の使用では、つまりの原因となる異物を流さない、定期的な清掃を行うなど、基本的な使用ルールを守ることが大切です。
ブルーレットを流してしまったらトイレはつまります。
さらに、定期的な点検や予防的なメンテナンスを行うことで、トラブルの早期発見と対応が可能となり、快適なトイレ環境を長く維持することができます。