2024/10/25
トイレのボールタップとは?水漏れ原因を調べる方法や交換方法を解説

トイレのボールタップは、タンク内の水位を一定に保つ重要な部品です。浮き玉が水位を感知し、適切な位置で給水を自動的に止める仕組みになっています。
ボールタップの水漏れ原因は、浮き玉の劣化、レバーの故障、パッキンの摩耗、弁体の損傷などが挙げられ、症状としては水が止まらない、水位が異常に高い・低い、タンクから水が流れ続けるなどがあります。対策方法は部品ごとに異なり、浮き玉やレバーの交換、パッキンの交換、弁体ユニットの交換などで対処できます。
本記事では、ボールタップの仕組みから部品別の交換方法、水漏れ原因の調べ方まで、初心者でも安心して実施できる修理方法を詳しく解説します。
目次
トイレのボールタップとは

トイレタンク内の水位を一定に保つための重要な機構がボールタップです。浮き玉(フロート)が水位の上昇に合わせて上がり、適切な位置で給水を自動的に止める仕組みになっています。
ボールタップの各部品の役目と、発生する可能性のある異常・症状を一覧でまとめました。症状から原因を特定しましょう。
| 部品名 | 役目 | 発生する可能性のある異常・症状 |
| 浮き玉(フロート) | 水位を感知する球状の部品 | 水位が異常に高い・低い、水が止まらない、浮き玉が動かない |
| レバー | 浮き玉の動きを弁体に伝える部品 | 水位調整が正確にできない、レバーが動かない、スムーズに動かない |
| 弁体 | 実際に水を止める部位 | 水が止まらない、タンクから水が流れ続ける、水量が適切にコントロールできない |
| パッキン | 水漏れを防ぐゴム製の部品 | 給水管接続部から水漏れ、タンク周辺から水が漏れる、ポタポタと水が垂れる |
これらの部品が正常に機能して、トイレの水量が適切にコントロールされています。経年劣化や使用頻度により各部品が摩耗すると、水漏れや水位異常などの症状が現れます。
以下では、各部品の交換方法について詳しく解説していきます。
【部品別】トイレのボールタップを交換する方法
ボールタップの交換は、適切な工具と手順があれば、一般の方でも十分に実施可能です。以下では、部品ごとの具体的な交換方法をご説明します。

作業に必要な工具
ボールタップの交換作業には、以下の工具を事前に用意しておく必要があります。
- モンキーレンチ(配管作業用)
- プラスドライバー
- タオルや雑巾(水受け用)
- ボールタップ交換部品一式
浮き玉を交換する
浮き玉の交換は比較的簡単な作業です。まず、タンクの給水を止めて、タンク内の水を流します。浮き玉とレバーを接続している部分を確認し、固定ネジを緩めて古い浮き玉を取り外します。新しい浮き玉を取り付け、水位を確認しながら位置を調整します。取り付け後は必ず試運転を行い、水位が適切な位置で止まることを確認してください。
レバーの固定部分を交換する

レバー部分が劣化すると、水位調整が正確にできなくなります。レバーの固定部分は、専用の工具を使って慎重に取り外してください。新しい部品と交換する際は、方向や角度に注意して取り付けましょう。固定後は動作確認を行い、スムーズに動くことをチェックしてください。
給水管の接続部を交換する
給水管との接続部からの水漏れは、パッキンの劣化が主な原因です。接続部を分解し、古いパッキンを新品に交換します。この際、パッキンの向きや大きさを間違えないよう注意が必要です。締め付けは適度な力で行い、きつく締めすぎないようにします。
弁体ユニットを交換する
弁体は水を止める重要な部品です。交換時は、まず給水を完全に止めてから作業を始めます。古い弁体を取り外し、新しい弁体を取り付ける際は、向きと位置を確認しながら慎重に作業を進めます。組み立て後は水漏れがないか念入りにチェックします。
パッキン類の交換方法
パッキンは定期的な交換が必要な消耗品です。古いパッキンを取り外す際は、パッキンの溝を傷つけないよう注意します。新しいパッキンを取り付ける前に、接触面の清掃を忘れずに行いましょう。
トイレの水漏れ時に原因を調べる方法
水漏れの原因は様々です。効率的に修理を行うため、まずは原因の特定が重要です。以下の手順で調査を進めましょう。
- 止水栓を止める
- タンク内部の点検方法
- 水漏れ箇所の特定方法
止水栓を止める

水漏れを発見したら、まず止水栓を閉めて給水を止めます。タンク内の水を流し切った後、内部の状態を確認します。この際、止水栓の場所を事前に確認しておくことが重要です。緊急時にすぐ対応できるよう、普段から場所を把握しておきましょう。
タンク内部の点検方法
タンク内部の点検は、水を抜いた状態で行います。各部品の劣化や損傷、接続部の緩みなどを順番にチェックします。特に、パッキンや浮き玉の状態は入念に確認しましょう。
水漏れ箇所の特定方法
水漏れの箇所を特定するには、各接続部を丁寧に確認します。目視で確認しづらい場合は、ティッシュペーパーを使って湿り具合を確認する方法が有効です。
応急処置の方法
業者を呼ぶまでの応急処置として、簡単にできる対処法があります。パッキンの増し締めや、浮き玉の位置調整など、工具を使わずにできる作業から試してみましょう。
自分で対処できない場合は専門業者に相談しよう
トイレのタンク内の修理は、専門的な知識や技術が必要になる場合があるので、限界があります。以下のような場合は、無理せず専門業者に依頼することをおすすめです。

専門業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、料金と作業内容を比較して検討するのがおすすめです。また、業者選びの際は、口コミや評判も参考にしましょう。
トイレのボールタップ水漏れに関するよくある質問
Q1. トイレのボールタップとは何ですか?
タンク内の水位を一定に保つための部品です。浮き玉が水位を感知し、適切な位置で給水を自動的に止める仕組みになっています。
Q2. ボールタップから水漏れする原因は何ですか?
浮き玉の劣化、レバーの故障、パッキンの摩耗、弁体の損傷などが主な原因です。経年劣化や使用頻度により各部品が摩耗すると水漏れが発生します。
Q3. ボールタップの交換は自分でできますか?
適切な工具と手順があれば一般の方でも交換できます。モンキーレンチ、プラスドライバー、タオル、交換部品を用意し、手順に従って慎重に作業しましょう。
Q4. ボールタップの交換に必要な工具は何ですか?
モンキーレンチ(配管作業用)、プラスドライバー、タオルや雑巾(水受け用)、ボールタップ交換部品一式が必要です。
Q5. 自分で対処できない場合はどうすればいいですか?
無理な作業は避け、専門業者に依頼しましょう。複数の業者から見積もりを取り、料金と作業内容を比較して検討することをおすすめします。
まとめ
トイレのボールタップは、定期的なメンテナンスと適切な交換で長く使用できます。簡単な修理は自分でも可能ですが、無理な作業は避け、状況に応じて専門の修理業者に相談することが重要です。
日常的なチェックポイントとして以下を心がけましょう。
- 定期的な水位の確認
- 異音や水漏れの早期発見
- パッキン類の定期的な点検
- 適切な使用と清掃の実施
日常的にトラブルの予防と早期発見を心がけて、大きなトラブルに発展しないようにしてください。











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