トイレのつまりは便器に手を突っ込んで直すことも可能です。
ただ、この方法で修理できるケースもあれば修理できないケースもあるので要注意です。
この記事では、手を突っ込んでトイレのつまりを直す方法について紹介します。
手を突っ込む方法を実践するときの注意点や実践してもつまりが解消されないときの対処法についても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
トイレのつまりを手を突っ込んで直す方法
手でトイレのつまりを直す方法には、以下の二種類の方法があります。
- つまっているものを手でつかんで回収する
- 手をラバーカップに見立てて修理する
それぞれの方法の概要について説明します。
手で詰まったものを回収する
2種類ある手を使ったトイレのつまりの解消法の中でも特にシンプルな方法と言えるのが、手でつまりっているものをキャッチして回収する方法です。
トイレはスマートフォンや子どものおもちゃなどの固形物でつまることもありますが、それらが目視できる位置にある場合はこの方法が有効です。
具体的な作業の流れは以下のとおりです。
- ゴム手袋やビニール手袋をつける
- 排水口に手を突っ込む
- つまりの元を引っ張り出す
つまりのもとを便器の奥に押し込んでしまうと大掛かりな修理が必要になることもあるので、奥に押し込まないよう慎重に対処するようにしてください。
また、排泄物など水溶性のものでつまっているときは、手でそれらをほぐしてあげることで修理できます。
ラバーカップの代わりに手を使う
2つ目の方法が、手をラバーカップ(すっぽん)の代用品として用いる方法です。
「自宅にラバーカップがない」という場合に有効な方法で、以下の流れで対処していきます。
- 拳を作り、ビニール袋を複数枚重ねる
- 手首の部分をゴムで縛ってとめる
- 排水口に拳を突っ込む
- ラバーカップと同じ要領で拳を出し入れする
- 4の工程を何度か繰り返す
つまりが解消された場合、便器の中の水位が下がったり「ゴボゴボ」という音がするので、チェックしましょう。
ですが、ラバーカップ(すっぽん)は、ホームセンターでなくてもドラッグストアやドン・キホーテなどで購入できるため、以下の記事を参考にしてどのようなショップで販売されているか確認してみてください。
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トイレに手を突っ込む際の注意点
トイレに手を突っ込むつまりの解消法を試すときには、以下の5点に注意しながら作業するようにしてください。
- ゴム手袋やビニール袋で手を保護する
- 作業後は必ず手を洗い殺菌する
- 汚れてもいい服装に着替える
- 水はねでトイレ内が汚れないように床や壁を雑巾などで養生する
- 解消できない場合は無理をしない
便器の中は雑菌だらけなので、作業する際は必ずゴム手袋やビニール手袋、ビニール袋を装着して手を保護するようにしてください。
また、作業後は必ず手を洗うようにしましょう。
作業中は便器の中の水がはねる可能性があるので、汚れてもいい服装に着替え、トイレの床や壁を雑巾や新聞紙などで養生しましょう。
先述した方法を試してみても直らないときは、意地になって自力で問題を解決しようとせずに業者に依頼して対応してもらうようにしましょう。
トイレに手を突っ込む前に試したいこと
トイレに手を突っ込むつまりの解消法はシンプルで特別な道具を必要としない方法です。
そのため、他の方法に比べて実践しやすいというメリットがあります。
ただ、いくらゴム手袋やビニール袋で保護するとは言え、便器の中に手を突っ込むことに抵抗を感じるという方も少なくないかと思います。
その場合は、以下の方法を実践してみてください。
- 数時間放置する
- バケツで水を流す
- お湯を注ぐ
- 割り箸でつまりをほぐす
- ハンガーを使用する
- ペットボトルを使う
それぞれの方法を詳しく解説していきます。
数時間放置する
トイレのつまりの原因はさまざまですが、排泄物やトイレットペーパーによるものであれば放置して様子を見るというのも一つの手です。
これらは少しずつ水に溶けて分解されていくので、しばらく様子を見ることで自然とつまりが解消されることがあります。
1〜2時間ほど放置してから、バケツやペットボトルを使って少しずつ水を流し入れながら問題なく流れていくかチェックしましょう。
修理できた場合は、水を流し入れた後も水位は上昇せず、通常通り流れていきます。
バケツで水を流す
完全につまっているわけではなく水の流れが悪くなってしまっているという程度のつまりであれば、バケツで水を流して解消できます。
こちらの方法をおこなう際の流れは以下のとおりです。
- 便器の中の水を減らす
- バケツに水を溜めて流し入れる
- 水が流れるようになったかチェックする
便器の中の水の量が多いと溢れてしまうので、事前にある程度すくって減らしておきましょう。
水を減らしたら、バケツに溜めた水を腰の高さから勢いよく流し入れていきます。
後はちょっとずつ水を流してみて、問題なく流れるかチェックするだけです。
この方法を実践する際は、水はねに注意するようにしてください。
お湯を注ぐ
お湯を使って修理するときは以下の流れで対応していきます。
- 便器の中の水を汲み出す
- 40〜60度のお湯を流し入れる
- 1時間ほど放置する
- 水を流して確認する
お湯を入れると便器の中の水が増すことになるので、便器の中の水は事前にある程度汲み出しておきましょう。
また、熱湯をかけると便器の劣化を早めるので、60度以上のお湯は使用しないようにしてください。
お湯を入れて1時間ほど放置したら、ゆっくり水を流し入れて問題なく流れるかチェックしてください。
割り箸でつまりをほぐす
つまったものが目視できる位置にあるものの直接手で触ることがためらわれてしまう場合は、手ではなく割り箸を使うというのも一つの手です。
割り箸を使ってつまりの元を引き出したり、ほぐして流れやすくすることで問題を解決できます。
割り箸を使った方法の作業手順は以下のとおりです。
- ゴム手袋やビニール手袋で手を保護する
- 便器の中の水を汲み出す
- 排水口から割り箸を突っ込む
- つまりの元を引き出すかほぐして流れやすくする
この方法は手を突っ込む方法と同様に便器の中に手を入れることになるので、必ずゴム手袋やビニール袋をつけた状態で作業するようにしてください。
便器の中の水を汲み出して作業しやすい状態にしたら、排水口に割り箸を突っ込んでつまりの元を引き出したり、つまりの元をほぐして流れやすくしていきます。
つまりの元を便器の奥に押し込んでしまうとつまりの症状が悪化する可能性があるので、くれぐれも慎重に作業するようにしてください。
ハンガーを使用する
手や割り箸を使うつまりの解消法はつまりの元を物理的に取り除くことができますが、長さが足りず、便器の奥でつまっているつまりの元には対処できないという弱みがあります。
そこでおすすめなのが、加工した針金ハンガーを用いる方法です。
加工した針金ハンガーでトイレのつまりを解消する際の手順は以下のとおりです。
- 針金ハンガーをカットして1本の棒状に加工する
- 鉤状になっている先端部分を輪っか状にする
- 排水口にハンガーを入れる
- ハンガーを動かし、つまりの元をほぐす
- 水を流して確認する
針金ハンガーを加工して一本の棒状にすると結構な長さになるので、便器の奥のつまりにも対処できるようになります。
ただ、ハンガーは金属製で便器が傷つく可能性があるので、くれぐれも慎重に作業するようにしましょう。
ペットボトルを使う
自宅に飲み終わった状態のペットボトルがある場合は、ペットボトルを使ってトイレのつまりを解消することもできます。
ペットボトルは加工することでラバーカップの代用品として使用することができるので、水溶性の製品によって起こるつまりに効果を発揮します。
ペットボトルでトイレのつまりを解消する際の手順は以下のとおりです。
- ペットボトルの底をカットして加工する
- ペットボトルの底の部分を便器の排水口に押し当てる
- ペットボトルを押したり引いたりする動作を何度か繰り返す
ペットボトルの底を底から3〜4cmの部分でカットしたら、便器の排水口に押し当てて押し引きする動作を何度か繰り返します。
後は水を少しずつ流し入れてつまりが解消されたか確認するだけです。
トイレのつまりが解消できない場合はトイレ修理業者に依頼する
トイレに手を突っ込む方法やその他の方法を試してみてもつまりが解消されない場合は、業者に依頼して修理してもらいましょう。
無理に自分で対応しようとしてつまりを悪化させてしまうと、大掛かりな修理が必要になり、修理にかかる費用も高額になるので注意が必要です。
ここまで紹介してきたつまりの解消法を一度実践してみてもつまりが改善されない場合やつまりの原因が特定できない場合は、無理に自力で解消しようとせず、なるべく早いタイミングでプロである修理業者に相談するようにしてください。
トイレ修理業者の費用相場
トイレのつまりの修理を業者に依頼する上で気になるのが修理にかかる費用ですが、トイレのつまりの修理を弊社にご依頼いただいた場合の費用の目安は以下のようになります。
修理の内容 | 基本料金 | 作業費 | 合計 |
高圧ポンプ | 3,300円 | 5,500円 | 8,800円 |
高圧洗浄機 | 27,500円 | 30,800円 | |
薬品洗浄 | 8,800円 | 12,100円 |
トイレがつまる理由はさまざまで、何がつまっているかは現場で状態を確認するまで断定することができません。
そのため、必ずしもこの金額になるわけではありませんが、おおよその参考にはなるはずです。
まとめ
つまっているものが目視できている場合は、便器に手を突っ込んでつまりの元を取り出すことでつまりを解消できます。
排泄物やトイレットペーパーによるつまりの場合は、便器に手を突っ込んでつまりの元をほぐすことで対処可能です。
ただ、手を突っ込む方法は衛生面など実践する上での注意点も多いので、実践する場合は今回紹介した5つの注意点を意識しながら作業するようにしましょう。
以下の記事では、トイレが詰まった時にスッポンがない場合のその他の対処方法をまとめていますので、困ったときはぜひ参考にしてみてください。