自宅や会社のトイレの水がなくなってしまうと、どう対処するかが分からない方が多いでしょう。トイレの水がなくなる症状は、詰まったり水漏れと同じように放置すると、より深刻なトラブルに発展する可能性があります。

本記事では、トイレの水がなくなる原因と対処法、専門の修理業者に依頼した方が良い状況までを解説します。トイレの水がなくなってしまった方や事前に対処法を知っておきたい方はぜひ参考にしてください。

0120-240-054

トイレから水がなくなる原因とは

トイレの詰まり

トイレの詰まりは、水がなくなる主要な原因の一つです。トイレットペーパーの過剰な使用や、誤って落としてしまった異物によって起こることが多いです。
配管内で詰まりが発生すると、水の流れが妨げられ、正常な水位を保てなくなります。特に深刻な詰まりの場合、水が完全になくなってしまうこともあります。また、徐々に水位が下がっていく場合は、配管内に部分的な詰まりが生じている可能性があります。

トイレのつまりの原因は?つまった時の対処法と予防策を紹介

タンク内の部品の劣化

トイレタンク内には、水量を調整する様々な部品が入っています。これらの部品が経年劣化によって正常に機能しなくなると、タンクへの給水が適切に行われず、便器内の水がなくなる原因となります。
特に、フロートやフロートバルブの不具合は、水位制御に直接影響を及ぼします。また、水を流す際に使用するレバーやボタンの機構に問題があると、適切な水量が供給されなくなる可能性があります。

トイレタンクの仕組みと使用している部品とは?部品別の水漏れ原因と対策を解説

給水管の圧力低下

建物全体の給水システムに問題が発生すると、トイレへの十分な水圧が確保できなくなります。特に集合住宅の上層階で起きやすい問題です。
水道本管の工事や断水、配管の老朽化による水圧低下なども、トイレの水がなくなる原因となります。また、給水管内に空気が混入すると、一時的に水の供給が不安定になることもあります。

排水管の破損や亀裂

建物の経年劣化や地震などの影響で、排水管に破損や亀裂が生じることがあります。このような状態では、便器内の水が徐々に漏れ出し、最終的に水がなくなってしまいます。
また、排水管の接続部分の緩みや、パッキンの劣化による水漏れも、水位低下の原因となります。特に古い建物では、配管システム全体の劣化により、このような問題が発生しやすくなります。

トイレ詰まりによって水が無くなった際の対処法

トイレが詰まって水がなくなった場合、段階的な対処が必要です。以下の手順で確認と対応を行いましょう。

  • 1,目視での異物確認
  • 2,ラバーカップでの対処
  • 3,詰まり解消剤の使用
  • 4,応急処置の実施

トイレ内の異物の確認

まず最初に行うべきは、トイレ内の異物の確認です。目視で確認できる範囲に異物がある場合は、ゴム手袋を着用して慎重に取り除きます。
確認の際は以下の点に注意しましょう。

  • 1,必ず手袋を着用する
  • 2,便器を傷つけない工具を使用する
  • 3,無理な力をかけない

ラバーカップによる詰まり解消

異物が見えない場合は、ラバーカップ(すっぽん)を使用して詰まりを解消します。ラバーカップを便器の排水口にしっかりと密着させ、強く押し引きを繰り返すことで、詰まりを解消できる場合があります。
この作業は、水を少量補充してから行うと効果的です。また、急激な力をかけると便器を破損する可能性があるため、徐々に力を加えるようにしましょう。

トイレのつまりをすっぽんで直す方法を紹介!すっぽんで直せるつまりの種類や選び方も解説

詰まり解消剤の使用

市販の詰まり解消剤を使用することで、詰まりを解消できる場合があります。ただし、使用する薬品は必ず説明書をよく読んで、適切な量を使用することが重要です。
使用の際は以下の手順を守りましょう。

  • 1,換気を十分に行う
  • 2,手袋とマスクを着用する
  • 3,指定された使用量を守る

トイレの詰まりに効く市販の薬剤は?おすすめの薬剤を詰まりの原因別に紹介!

応急処置としてのバケツ給水

一時的な対応として、バケツに水を入れて流す方法があります。これは詰まりを解消する方法ではありませんが、トイレを使用可能な状態に保つための応急処置として有効です。
バケツ給水を行う際は、一度に大量の水を流すのではなく、適量を数回に分けて流すことで、さらなる詰まりを防ぐことができます。

トイレ詰まりの応急処置3選!身近なもので試せる方法を解説

詰まり以外が原因で水が無くなった場合の対処法

トイレタンクを確認する

タンク内の水位が低い場合は、フロートの位置を調整することで改善できる可能性があります。また、給水バルブが完全に開いているか確認することも重要です。
タンクの確認では、以下の点に注意しましょう。

  • 1,タンクのふたを慎重に外す
  • 2,フロートの動きを確認する
  • 3,給水バルブの開閉状態を確認する

トイレタンクの仕組みと使用している部品とは?部品別の水漏れ原因と対策を解説

給水システムの点検

建物全体の給水システムに問題がないか確認することも重要です。近隣で水道工事が行われていないか、また他の水回りに問題がないかチェックしましょう。

断水や水圧低下の場合は、水道局に問い合わせることで情報を得られる場合があります。また、集合住宅の場合は管理会社に連絡することで、建物全体の給水状況を確認できます。

配管からの水漏れ確認

目に見える範囲の配管に水漏れがないか確認します。特に接続部分やバルブ周りは、水漏れが起きやすい箇所です。水漏れを発見した場合は、応急処置として養生テープなどで一時的に止水することができます。
ただし、配管の水漏れは専門的な修理が必要となる場合が多いため、早めに業者への連絡を検討しましょう。

トイレの水がないまま放置した場合のリスク

悪臭が発生する

トイレの水がなくなると、排水管から悪臭が逆流してくる可能性があります。これは、通常時は水によって密閉されている排水管との境界がなくなるからです。
悪臭は単なる不快感だけでなく、健康面でも悪影響を及ぼす可能性があります。特に夏場は、細菌の繁殖も懸念されるため、早急な対応が必要です。

トイレが臭い原因は?5つの原因と対処法・予防策を紹介

細菌の繁殖と衛生リスク

水がない状態が続くと、トイレ内で細菌が繁殖しやすくなります。これは、家族の健康に直接影響を与える可能性がある深刻な問題です。
特に以下のようなリスクが考えられます。

  • 1,病原菌の増殖
  • 2,アレルギー反応の誘発
  • 3,皮膚トラブルの発生

配管システムへの悪影響

水がない状態が長期間続くと、配管システム全体に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、排水管内の汚れが固着しやすくなり、より深刻な詰まりの原因となることがあります。
また、配管内の乾燥により、パッキンやシール材が劣化しやすくなる点にも注意が必要です。これらの問題は、最終的に大規模な修理が必要となる可能性があります。

自力で直せない場合は専門業者に依頼する

自己対処で改善が見られない場合は、早めに専門業者に依頼するのがおすすめです。特に、以下のような状況だと、自力で直すのは非常に難しいため、プロの業者にしっかりと直してもらうようにしてください。

  • 1,水が全く流れない状態が続く
  • 2,異常な音や振動がある
  • 3,水漏れが発生している
  • 4,悪臭が改善しない

専門業者は適切な工具と経験を持っており、原因の特定から修理まで迅速に対応できます。また、間違った対処による二次被害を防ぐためにも、確かな技術を持つ業者を選ぶことが重要です。

修理費用は状況によって異なりますが、放置して問題が大きくなるよりも、早期に対応する方が結果的にコストを抑えられる場合が多いです。信頼できる業者を見つけるには、口コミやレビューを参考にしたり、複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。

トイレつまりは水道局指定業者がおすすめな理由とは?業者の探し方や依頼時のポイントもチェック

トイレ詰まり業者ランキングトップ5!利用した人の評価・口コミを紹介

まとめ

トイレの水がなくなる問題は、適切な知識と対応があれば解決できるトラブルです。原因としては、詰まりや部品の劣化、配管の問題など様々考えられますが、早めに適切な対応をすることが大切です。

特に自分で対処するのが難しい場合は、専門の修理業者に依頼すれば確実に直してもらえます。問題を放置することで被害が拡大する可能性があるため、異常を感じたら速やかに対応してください。