トイレがつまってしまう原因はさまざまですが、特に多いのが大便(うんこ)によるつまりです。
「トイレで用を足していたらつまってしまった」
「うんこがつまったみたいだけど、どう対処したらいいんだろう」
など、対処方法がわからず頭を悩ませている方もいるかと思います。
この記事では、トイレにうんこがつまったときの具体的な対処法を7つ紹介していきます。
対処法を実践してもつまりが解消されない場合の対応方法についてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次
トイレに大便(うんこ)が詰まった時の対処法7選
トイレに大便(うんこ)がつまったときに行える対処法としては、以下の7つがあげられます。
- しばらく放置する
- お湯を流す
- 洗剤を使う
- 重曹とクエン酸を使う
- すっぽんを使う
- ラップを使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
それぞれの対処法について解説していきます。
しばらく放置する
最も手間のかからない簡単な対処法が、しばらく放置する方法です。
うんこでトイレがつまってしまうと、つい焦りから何かしら対処しようと考えてしまいがちですが、一旦落ち着いてしばらく放置してみましょう。
うんこは水に溶けるため、放置しているとつまりが解消されることがあります。
1時間ほど放置してみてつまりが解消されるか様子をみましょう。
もちろん、放置している間はトイレを使ったり水を流したりするのは厳禁です。
1時間放置するのが難しい場合や放置してもつまりが解消されない場合は、このあと紹介するその他の対処法を実践してみてください。
お湯を流す
うんこは水に溶けると解説してきましたが、水温が低いと溶けづらくなったり溶けるのに時間がかかります。
もっと短時間でつまりを解消したいときやしっかりと溶かしてつまりを解消したいときには、お湯を流す方法を実践してみてください。
お湯は温度が高いため、より簡単に大便を溶かすことができます。
お湯を流してうんこによるつまりを解消する方法の具体的な手順は以下のとおりです。
- 50度前後のお湯を用意する
- 便器の中に溜まっている水を汲み出す
- 便器の半分が浸かるぐらいまでお湯を流し込む
- 1時間ほど放置して様子をみる
お湯の温度が高すぎると便器が割れる可能性があるため、60度以上のお湯は使用しないようにしましょう。
また、便器内に水が溜まりすぎているとお湯を流し込んだときに溢れてしまう可能性があるので、できる限り水を汲み出した上で作業をおこなうようにしてくてください。
洗剤を使う
大便によるトレイのつまりは洗剤で解消することもできます。
トイレのつまりの解消に用いられる主な洗剤としては以下の3つがあげられます。
- 中性洗剤
- アルカリ性(塩素系)洗剤
- 酸性洗剤
これらの洗剤のうち、大便によるトイレのつまりに効果的なのがアルカリ性(塩素系)の洗剤です。
アルカリ性の洗剤は漂白剤としても知られている洗剤で、高い洗浄力を誇ります。
アルカリ性の洗剤でうんこによるトイレのつまりを解消する際の流れは以下のとおりです。
- 便器の中の水を汲み出す
- アルカリ性(塩素系)の洗剤を便器に流し込む
- 30分ほど放置する
- 水を流してつまりが解消されたか確認する
実際に使用する際は、使用方法や注意点などを容器で確認して正しい方法で使用するようにしましょう。
また、アルカリ性の洗剤はにおいがキツいので、必ず換気しながら使用するようにしてください。</span
他の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する可能性があるので、使用する際は絶対に他の洗剤と混ぜないようにしましょう。
重曹とクエン酸を使う
掃除用のアイテムとして人気の重曹とクエン酸を混ぜると、炭酸ガスの泡が発生します。
この泡によってうんこによるトイレのつまりを解消することも可能です。
重曹とクエン酸でうんこによるトイレのつまりを解消する際の手順は以下のとおりです。
- 重曹とクエン酸、お湯を用意する
- トイレの止水栓を閉める
- 便器の中の水を汲み出す
- 重曹を入れる
- クエン酸を入れる
- お湯を入れる
- 1時間ほど放置して様子をみる
重曹は150g、クエン酸は100ml、お湯は50度程度のものを1.5リットルほど用意しておきましょう。
便器の中の水を汲み出したら、重曹を入れ、次にクエン酸を入れます。
順番が前後すると炭酸ガスの泡が発生しなくなるので注意してください。
泡が確認できたら、便器の半分ぐらいの位置までお湯を入れ、1時間ほど放置します。
1時間ほど経った後に水を流してみて問題なく流れるようであれば、つまりが解消されたことになります。
すっぽんを使う
トイレのつまりを解消するための定番アイテムであるすっぽん(ラバーカップ)も、うんこによるトイレのつまりに有効です。
すっぽんを使ってトイレのつまりを解消する対処法の流れは以下のとおりです。
- 便器のサイズに合うすっぽんを用意する
- すっぽんをトイレの排水口に押し当てる
- ゆっくり押し込む
- 思いっきり引っ張る
- 3〜4の工程を何度が繰り返す
すっぽんにはいくつかサイズがあります。
サイズが合っていないとつまりを上手く解消できないので、必ず便器に合うサイズのすっぽんを用意するようにしてください。
すっぽんを用意したら、先端のゴムの部分をトイレの排水口に押し当てて、ゆっくり押し込んでいきます。
これ以上押せないところまで押し込んだら、思いっきり引っ張りましょう。
この押し込んで引っ張る工程を何度か繰り返し、「ゴボゴボ」という音がなったら水を流してつまりが解消されたかチェックしましょう。
また、以下の記事ではおすすめのラバーカップ(すっぽん)や代用品も紹介されているので、ぜひ参考にしてください。
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ラップを使う
うんこによるつまりはラップで解消することも可能です。すっぽんがないときは、このラップを使った方法で同じ効果を得ることができます。
ラップでつまりを解消する際の手順は以下のとおりです。
- トイレのフタと便座を上げてラップを何重にも巻きつける
- ラップの中心部分をゆっくり押し込む
- 限界まで押し込んだら離して元に戻す
- 2〜3の作業を何度か繰り返す
トイレのフタと便座を上げたら、隙間ができないよう、ラップを何重にも巻きつけて便器を覆いましょう。
ラップでフタをするようなイメージです。
あとは、ラップの中心部分を破れない程度に押し込んで手を離すといった作業を繰り返すだけです。
つまりが解消されたら、便器の中の水位が下がったり「ゴボゴボ」とつまりが解消された音がするはずなので、水を流して確認してみましょう。
真空式パイプクリーナーを使う
すっぽんでも太刀打ちできないつまりには真空式パイプクリーナーがおすすめです。
真空式パイプクリーナーはすっぽんの5倍程度の力でつまりの原因となっている大便を引き出ししてくれます。
真空式パイプクリーナーを使用する際の手順は以下のとおりです。
- 止水栓を閉める
- トイレの中の水を汲み出す
- 先端のカップ部分を排水口に密着させて押し込む
- ハンドルを強く引っ張る
- 3〜5の作業を繰り返す
基本的な手順はすっぽんと変わりません。
押して引く作業を繰り返すことでうんこによるつまりを解消します。
つまりが解消された場合「ゴボゴボ」という音がなるので、水を流して確認してみましょう。
以下の動画で真空式パイプクリーナーの使い方を紹介しているので、参考にしてください。
真空式パイプクリーナーの使い方トイレの大便(うんこ)のつまりが解消しない時はどうする?
紹介してきた7つの対処法を試してもつまりが解消されない場合、うんこ以外のものが原因となってつまっている可能性も考えられます。
おもちゃや鍵、スマートフォンなどの固形物がつまっている場合は、ここまでに紹介してきた方法では対処できませんし、自力で対処できないケースも多いので、専門家であるトイレの修理業者に対応を依頼しましょう。
無理に対処しようとすると便器を傷つけるなど事態を悪化させる可能性があるので、自力での修理が難しそうなときは無理をしないようにしてください。
トイレつまりを修理業者に依頼するのは恥ずかしい?
トイレのつまりを自分で解消することができない場合は修理業者に依頼するしかありませんが、うんこが原因でつまってしまったかもしれないトイレを修理してもらうことに抵抗を感じる方は少なくありません。
ただ、修理業者はつまりの原因を気にすることはありません。
たとえ大便が原因でつまりが発生していたとしても、そういったことは日常茶飯事なので、一切気にしていません。
トイレの修理業者は、つまりの原因を突き止め、少しでも早くつまりを解消させることだけを意識しながら作業するので、気にせず依頼するようにしましょう。
トイレ修理業者の費用相場
うんこによってつまってしまったトイレの修理を修理業者に依頼する場合の費用相場は、以下のとおりです。
内容 | 費用相場 | |
トイレのつまり | 簡単なつまりの修理 | 5,000〜7,000円 |
ローポンプを使った修理 | 8,000〜10,000円 | |
便器の脱着作業 | 15,000〜25,000円 | |
排水管のつまり | ワイヤーを使った修理 | 15,000〜25,000円 |
トイレのつまりの修理費用は、つまりが発生している箇所によって作業内容と費用が異なります。
実際に現場で確認してもらうまではどういった作業になるかがわからないので、必ず現場で状態を確認してもらい、見積もりを作ってもらってから契約するようにしましょう。
また、以下のような費用が発生することもあります。</span
項目 | 費用相場 |
基本料金 | 0〜5,000円 |
キャンセル料金 | 0〜100% ※時期やキャンセルするタイミングによって異なる |
出張料金 | 0〜5,000円 |
早朝・夜間対応料金 | 0〜10,000円 |
見積もりの内容がよくわからない場合は、遠慮せず、内訳や費用について質問して確認するようにしてください。
トイレつまりを依頼する修理業者の選び方
紹介した対処法を実践しても大便(うんこ)によるトイレのつまりが解消されない場合は修理業者に修理を依頼するべきですが、その際に重要になってくるのが依頼する業者選びです。
業者選びで失敗しないために押さえておきたい選び方のポイントとしては、以下の3点があげられます。
- 口コミをチェックする
- 料金体系を確認する
- 水道指定工事店から選ぶ
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
口コミをチェックする
修理業者を選ぶ上で参考になるのが、業者の口コミです。
実際にその業者に修理を依頼した・依頼しようとしたユーザーの口コミは、どんな情報よりも参考になります。
公式サイトに掲載されている「お客様の声」なども参考になりますが、リアルな評判をチェックしたいのであれば、「〇〇(業者名) 口コミ」などで検索してリサーチしましょう。
口コミサイトやSNS、Google Mapsなどに掲載されている口コミは信憑性が高いものが多く参考になるので、ぜひチェックしてみてください。
料金体系を確認する
修理業者を選ぶ際は、料金のチェックも欠かせません。
うんこによるトイレのつまりを修理してもらう際の料金をチェックするのはもちろん、複数の業者の料金を比較し、適切な価格が設定されている業者に依頼するようにしましょう。
料金体系がわかりやすく、明確かどうかも重要です。
料金が安すぎる業者や料金体系がわかりづらい業者は作業後に追加料金を請求してくる可能性があるので、なるべく避けるようにしてください。
水道指定工事店から選ぶ
悪質な業者への依頼を避けたいのであれば、水道指定工事店から修理業者を選ぶのがおすすめです。
水道指定工事店は、法律で定められた基準をクリアしている業者で、各地域の水道局からも指定を受けています。
水道指定工事店に指定されていない業者の中には、会社名や住所を伏せて営業しているような悪質な業者もいるので、なるべく水道指定工事店に指定されている業者の中から選んで依頼するようにしましょう。
トイレに大便(うんこ)がつまる原因と予防法を紹介
大便(うんこ)によるトイレのつまりを発生させないためには、つまる原因と予防法を押さえておくのが一番です。
うんこのときにトイレがつまる主な原因としては、以下の3つがあげられます。
- 一度に大量のトイレットペーパーを使うとつまりやすくなる
- 便秘気味のうんこは硬くてつまりやすい
- こどものトイレも注意が必要
それぞれの原因について、予防法とあわせて解説していきます。
一度に大量のトイレットペーパーを使うとつまりやすくなる
うんこの量が多いときや下痢のときはついトイレットペーパーを大量に使ってしまいがちですが、一度に大量のトイレットペーパーを使うとつまりやすくなるので注意しなければいけません。
トイレットペーパーは水に溶ける性質がありますが、流す量が多すぎると溶けきらずにつまりの原因となることがあります。
トイレットペーパーの量が多くなる場合は、何回かに分けて流すなど、一度に流すトイレットペーパーの量が多くなりすぎないようにしましょう。
便秘気味のうんこは硬くてつまりやすい
大便が数日に一回程度しか出ないような便秘の人は、うんこによるトイレのつまりが発生しやすくなるため注意が必要です。
便秘気味の人はうんこが硬くなる傾向がありますが、硬いうんこは水に溶けにくく、トイレの内部や配管の中に堆積し、つまりを引き起こしてしまいます。
また、便秘気味の人は長時間トイレにこもる傾向もありますが、トイレにいる時間が長くなるとトイレットペーパーも大量に消費するため、トイレットペーパーによるつまりも発生しやすくなります。
便秘気味でうんこが硬くなりやすい人は、腸内環境を整え、便秘を解消するよう心がけましょう。
こどものトイレも注意が必要
こどものいる方ならわかるかと思いますが、こどもの大便はサイズが大きく、硬くなりやすいため、こどもの大便にも注意しなくてはいけません。
離乳食を卒業してご飯を食べるようになったこどもは便秘になりやすく、硬いうんこをするため、おむつにしたうんこをトイレに流して処分したりするときにも慎重に処分する必要があります。
また、自分でお尻を拭くようになって間もないこどもの場合、トイレットペーパーを大量に使用することもあるので、しばらくは一緒についていくなど、こどもがトイレをつまらせないよう注視するようにしましょう。
まとめ
大便(うんこ)でトイレがつまったときは、以下の方法で対処しましょう。
- しばらく放置する
- お湯を流す
- 洗剤を使う
- 重曹とクエン酸を使う
- すっぽんを使う
- ラップを使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
これらの方法を試してみてもつまりが解消されない場合は、無理に対処しようとせず、プロに任せるようにしてください。
大便(うんこ)によるトイレのつまりはよく発生するので、決して恥ずかしいことではありません。
修理業者への依頼を躊躇していると事態が悪化してしまう可能性があるので、躊躇せずにすぐに依頼して対応してもらうようにしましょう。