トイレの床がたまに水漏れしているのはなぜ?原因と対処法を紹介
トイレの床がたまに水漏れしていることに気付いたら、すぐにトイレ周りをチェックしてください。
タンクや便器、排水管の劣化などで水漏れが発生している可能性があります。
そのまま放置しているとトイレが使えなくなったり、階下の方に迷惑をかけるリスクもあるので、放置はいけません。
この記事では、トイレの床がたまに水漏れしている場合の応急処置と原因、対処法を紹介します。
最後にトイレ修理業者への依頼費用相場や賃貸物件の場合の注意点にも触れています。
目次
トイレの床がたまに水漏れしているときの応急処置
トイレの床がたまに水漏れしている場合は、ひとまず以下の応急処置を試しましょう。
- 濡れた水の色やにおいを確認する
- 水漏れ箇所を特定する
- 止水栓を締める
- 防水テープでスキマをふさぐ
具体的な手順を解説しますので、まずは水漏れを止めてから、原因別の対処法を試してください。
濡れた水の色やにおいを確認する
トイレの床が濡れているのを発見したらまず、水の色やニオイを確認してください。
水の色が無色透明でニオイもない場合は、汚水ではなくタンクに供給されている水が原因です。
万が一水の色が黄色い場合、アンモニア臭がする場合は、トイレの外に尿が漏れているのかもしれません。
また、水から汚水のニオイがする場合は、排水管の汚水が漏れ出している可能性があります。
水漏れ箇所を特定する
次に、トイレのどの部分から水漏れしているのかを特定しましょう。
先ほどの確認で水が無色透明でニオイがしない場合は、タンクからの給水部分のいずれかからの水漏れです。
その場合には以下の箇所を重点的にチェックしましょう。
- トイレタンク
- 給水管の接続部分
- ウォシュレット
上記3つの箇所を手で触ってみて、水漏れがないか確認します。
水濡れの原因が尿の場合は、以下の原因が考えられます。
- 便器がひび割れている
- 排水ソケットの破損
- 排尿時に外に尿が漏れた
止水栓を閉める
給水部分が原因で水漏れが発生している場合は、そのままトイレを使用し続けると水漏れが止まらず、床がびしょびしょになる可能性があります。
集合住宅の場合は階下に迷惑をかけるリスクがあるので、早急に止水栓を締めましょう。
止水栓を締めるとタンクへの給水が止まるため、一時的にではありますが、水漏れを止められます。
防水テープでスキマをふさぐ
水漏れの原因が便器の破損や排水ソケット部分の破損の場合は、止水栓を止めても水漏れを止められません。
その場合は、ホームセンターなどで購入できる市販の防水テープを使って、水漏れを一時的に止めましょう。
水漏れしている便器と床の隙間、便器のひび割れができている部分に貼り付けてください。
貼り付けた後に水漏れが止まっているか確認し、水が漏れてこなければ応急処理が完了します。
トイレの床がたまに水漏れする原因と対処法
トイレの床がいつもではないが、たまに水漏れしている原因は以下のとおりです。
- トイレタンクの部品の破損
- 給水管のパッキンの劣化
- 便器の破損
- ウォシュレットの故障
応急処置をしたあとの対処法を紹介するので、水漏れの修理をして快適にトイレを使える状態に戻しましょう。
トイレタンクの部品の破損
トイレの床がたまに水漏れする原因は、トイレタンクの部品が壊れていることです。
トイレのタンクの中には、ボールタップやオーバーフロー管、水栓レバーといった部品が使用されていますが、その部品が壊れることで水が適切に流れず、水漏れしてしまいます。
トイレタンクの部品破損時の対処法
トイレタンクの部品が壊れてしまった場合はまず、破損した部品を特定しましょう。
トイレの部品はホームセンターでも売っているので、新しい部品に交換することで水漏れを止められます。
まずはボールタップという浮き玉が壊れている場合は、チェーンと浮き玉を取り外し、新しいものに交換します。
水栓レバー自体が破損することはほぼなく、その根本についているパッキンが劣化して水漏れを引き起こしている場合がほとんどです。
その場合は、タンクの蓋を開けてレバー部分をナット等で取り外し、新しいパッキンに交換しましょう。
パッキンのサイズが合わないと正しく水を堰き止められなくなるので、全く同じ製品を買えるようにパッキンをホームセンターに持参して購入してください。
パッキンをはめなおし、レバーを使って水を流してみて水漏れが止まれば修理が完了です。
オーバーフロー管が破損している場合は交換が難しいため、自分で修理はできません。
トイレ修理の業者に電話をして、交換を依頼しましょう。
給水管のパッキンの劣化
トイレタンクと水道をつなぐ給水管のパッキンが劣化している場合は、接続部から水漏れが発生します。
パッキンを手で触ってみてゴムがボロボロの場合、または手に黒いものがつく場合は交換時期です。
パッキン劣化時の対処法
パッキンの交換方法は、止水栓を締めた状態で行いましょう。
止水栓を締めてから、ホームセンターで水漏れ発生箇所のパッキンと同じサイズのパッキンを購入します。
その後、パッキンを交換すれば修理完了です。
もしもパッキンを交換しても水漏れしている場合は、接続用のナット部分が緩んでいるのかもしれません。
レンチでナット部分を締めなおして、水漏れが止まったか確認してください。
便器の破損
便器にひび割れがあったり、便器の中にある排水ソケット自体が破損して、汚水が漏れているケースがあります。
便器のひび割れなど本体の破損については、便器を取り外して新品への交換が必要です。
便器はかなり重く、また取り外しにもコツがいるため、専門業者へ依頼しましょう。
ウォシュレットの故障
温水洗浄式便座を使っている場合は、ウォシュレットの不具合で水漏れが発生している可能性があります。
給水管からの水漏れ、またはウォシュレット本体の水抜き管という部品が破損しているかどうか確認しましょう。
給水管のパッキンやナットの緩みの場合は、パッキンの交換、ナットの締めなおしにより修理できます。
ただし、ウォシュレットが古い場合はそれ以外の原因で水漏れしているのかもしれません。
自分で確認してもウォシュレットの破損部分が見当たらないような場合は、専門業者を呼んでウォシュレットを確認してもらい、必要なら新品のウォシュレットへ交換しましょう。
トイレ修理業者に依頼するときの費用相場
トイレの床がたまに水漏れしており、自分で対処しても水漏れが止まらない場合はトイレ修理業者への依頼が必要です。
しかし、気になるのがトイレ修理業者へ依頼した場合の費用です。
トイレ修理業者に修理を依頼した場合の費用相場をまとめるので、依頼時の参考にしてください。
作業内容 | 費用目安 |
トイレの水漏れの原因調査・対処 | 11,000〜33,000円 |
トイレタンクの交換 | トイレタンク代金(実費)+22,000円 |
トイレ便器の交換 | 便器代(実費)+22,000円 |
ウォシュレットの交換 | ウォシュレット代(実費)+22,000円 |
自費でウォシュレットを購入した場合 | 22,000円 |
トイレの修理は作業内容によって費用が変わります。
トイレの水漏れの原因調査の場合は11,000円から、軽度の水漏れであれば追加料金はかからない場合が多いです。
ただし、その他の部品交換や便器の取り外しなどが必要になる場合は33,000円程度の費用を目安としておきましょう。
また、便器自体が破損している場合などに交換作業を依頼する場合は、便器代に加えて作業代金22,000円程度が目安です。
トイレの水漏れの修理費は決して安くはありませんが、水漏れをそのままにしておくのは危険です。
多少費用がかかっても、自分での修理が難しい場合は業者に依頼して対処しましょう。
賃貸のトイレが水漏れしている時の注意点
集合住宅や賃貸物件のトイレが水漏れしている場合は、早急に応急処置をして水漏れを止めましょう。
賃貸の場合は床下に水が染み込み、物件を劣化させてしまう可能性があります。
退去時に床材の交換費用を請求されることもあるので、早急に対処が必要です。
また、マンションなどの集合住宅で水漏れをすると、階下の住民へ迷惑をかける恐れがあります。
家財が水濡れして使えなくなった場合は、あなたの責任で賠償しなければなりません。
賃貸物件でトイレの水漏れを発見したら、速やかに管理会社へ連絡しましょう。
管理会社で水道業者を派遣してくれる場合は、業者が来るまで可能な限りの応急処置をして待ちます。
また、水漏れが大量で早急に対処が必要な場合は、自分でトイレの修理業者を呼んでも良いでしょう。
その場合でも管理会社への連絡はしておいた方が良いので「トイレから水漏れし、業者を呼んである」と伝えておきましょう。
まとめ
トイレの床にたまに水漏れがあると気付いたら、トイレの故障または尿が外にはねているかもしれません。
尿が外にはねただけの場合は、家族にトイレの使用方法を注意するだけで済みます。
しかし、トイレ自体に故障や劣化が生じている場合は、そのまま放置すると水漏れが止まらず、トイレを使用できなくなることもあります。
記事で紹介したトイレの水漏れの原因特定方法と対処法を参考に、まずは応急処置をして水漏れを止めましょう。
自分で手に負えない水漏れの場合は速やかに業者へ連絡し、トイレ修理を依頼してください。