トイレつまりは誰もが経験する可能性のある身近なトラブルです。突然発生すると慌ててしまいがちですが、状況によっては自分で解決できるケースもあれば、専門業者に依頼が必要なケースもあります。
特に気になるのが修理費用ではないでしょうか。トイレつまりの修理料金は、つまりの程度や原因によって大きく異なります。また、依頼する業者によっても料金に差が出てくることがあります。
本記事では、トイレつまりの修理にかかる一般的な料金相場をはじめ、自分で対処できるケースの見分け方や修理方法、業者に依頼する際の費用を抑えるコツまで詳しく解説していきます。これらの知識があれば、いざというときに慌てることなく、適切な対処方法を選択することができます。
目次
トイレつまりを修理する際の料金相場
トイレつまりの修理料金は、つまりの状況によって大きく変わってきます。具体的には以下のような場合分けができます。
- 1、軽度なトイレつまりの場合:15,000 ~ 25,000円
- 2、重度なトイレつまりの場合:35,000 ~ 50,000円
- 3、排水管が詰まった場合:50,000 ~ 100,000円以上
作業を依頼する前に、どの程度のつまりなのかを把握しておくことで、おおよその費用を見積もることができます。
軽度なトイレつまりの場合
軽度なトイレつまりの修理料金は、一般的に基本料金と作業料金を合わせて15,000円から25,000円程度が相場となっています。基本料金は5,000円から8,000円が一般的で、これに30分から1時間程度の作業料金が加算されます。
簡単なラバーカップ作業で解決できるような軽度のつまりであれば、作業時間も短く済むため、比較的低額で済むことが多いです。ただし、夜間や休日の場合は割増料金が発生し、通常の1.5倍から2倍程度の費用がかかることもあります。
重度なトイレつまりの場合
トイレ内部のつまりが深刻な場合、便器を取り外しての作業が必要となることがあります。この場合、修理料金は30,000円から50,000円程度まで上昇します。
重度なつまりの場合は作業時間も2時間から3時間程度かかることが一般的で、特殊な機材を使用する必要がある場合は、機材使用料も別途発生します。また、便器を取り外す際に部品の交換が必要になった場合は、部品代も追加で請求されます。
排水管が詰まった場合
建物の排水管までつまりが及んでいる場合は、最も高額な修理費用が必要となります。高圧洗浄などの特殊作業が必要となり、50,000円から100,000円以上かかることもあります。
排水管のつまりは建物全体に影響を及ぼす可能性があるため、原因の特定から修理まで、より専門的な作業が必要となります。場合によっては排水管の一部を交換する必要も出てくるため、工事が大がかりになることもあります。
トイレのつまりを業者に依頼したときの相場一覧
修理内容 | 費用相場 |
基本料金 | 2,000~4,000円 |
出張費 | 0~4,000円 |
夜間・深夜料金 | 3,000~10,000円 |
休日料金 | 3,000~10,000円 |
汚水マスの清掃 | 8,000~10,000円 |
トイレのつまり | 4,000~8,000円 |
配管のつまり | 8,000~15,000円 |
高圧洗浄/専用器具作業 | 25,000~100,000円 |
トイレの水漏れ | 10,000~30,000円 |
便器脱却 | 15,000~35,000円 |
タンクの修理 | 30,000~50,000円 |
便器交換 | 50,000~100,000円 |
※上記は参考価格です。各業者により見積金額が異なります。詳細金額が知りたい方は業者へ見積もり依頼をしてみてください。
トイレつまりを自分で直せるケース
トイレットペーパーが詰まった場合
トイレットペーパーによるつまりは最も一般的で、自力で解消できる可能性が高いケースです。水に溶けやすい性質を持つトイレットペーパーは、時間が経過すると自然に溶けて流れることもあります。
ただし、大量のトイレットペーパーを一度に流してしまった場合は、完全なつまりを引き起こす可能性があります。この場合でも、ラバーカップでの作業を試してみる価値はあります。
水の流れが悪くなった場合
水の流れが徐々に悪くなってきた場合は、配管内の汚れや異物の蓄積が原因である可能性が高いです。この段階で対処すれば、完全なつまりを防ぐことができます。
定期的な清掃や適切な使用方法を心がけることで、つまりを予防することも可能です。水の流れが悪くなってきたら、早めの対処を心がけましょう。
小さな異物が詰まった場合
歯ブラシや小さなおもちゃなど、比較的小さな異物によるつまりの場合も、自力での解消が可能なことがあります。ただし、無理な作業は配管を傷つける可能性があるため、慎重に対処する必要があります。
トイレつまりを自分で修理する方法
自分で修理する場合は、以下の方法を段階的に試してみましょう。
- 1、ラバーカップを使用する
- 2、お湯を使用したつまり解消法
- 3、市販のつまり除去剤の活用
ラバーカップを使用する
ラバーカップは最も一般的なつまり解消道具です。使用する際は、以下の手順で行います。
- 1、便器に水を半分程度まで溜める
- 2、ラバーカップを便器の排水口に密着させる
- 3、勢いよく上下に動かす
- 4、3を5回程度繰り返す
お湯を使用したつまり解消法
40度程度のお湯を使用することで、つまりの原因となっている物質を溶かすことができる場合があります。ただし、熱すぎるお湯は便器を破損させる可能性があるため、適温を守ることが重要です。
市販のつまり除去剤の活用
化学的につまりを溶解するつまり除去剤も有効な手段です。使用する際は必ず使用説明書をよく読み、適切な量を使用することが重要です。
トイレつまりを業者に依頼する必要のあるケース
紙おむつのような水に溶けないものが詰まった
紙おむつやウェットティッシュなどの水に溶けにくい物質が詰まった場合は、専門的な機材や技術が必要となります。これらは自力での除去が困難で、無理な作業は配管を傷める可能性があります。
複数の箇所でつまりが発生している場合
建物全体の配管システムに問題がある可能性があるため、専門の修理業者による調査と修理が必要です。この場合、高圧洗浄機などの特殊機材を使用した作業が必要となることがあります。
つまりが短期間で繰り返される場合
同じ箇所でつまりが繰り返される場合は、配管に何らかの異常がある可能性があります。根本的な原因を特定し、適切な修理を行う必要があります。
便器のひびや破損が見られる場合
便器自体にひびや破損がある場合は、つまりの解消だけでなく、便器の交換も検討する必要があります。この場合は必ず専門業者に依頼しましょう。
トイレつまりの修理費用をなるべく抑えるコツ
修理費用を抑えるためのポイントをご紹介します。
- 1、水道局指定業者に依頼する
- 2、複数業者から見積もりを取得する
- 3、早期発見・早期対応を心がける
- 4、定期的なメンテナンスを行う
- 5、適切な使用方法を心がける
水道局指定業者に依頼する
水道局指定業者は、地域の標準的な料金体系に従って作業を行うため、過度な請求を避けることができます。また、技術力も保証されているため、確実な修理が期待できます。
複数業者から見積もりを取得する
緊急を要する場合を除き、複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格での修理が可能になります。見積もりの際は、作業内容や料金の内訳を詳しく確認しましょう。
早期発見・早期対応を心がける
水の流れが悪くなり始めた段階で対応することで、重度のつまりを防ぐことができます。軽度なうちに対処することで、修理費用を抑えることが可能です。
定期的なメンテナンスを行う
年に1回程度の定期点検を行うことで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。予防的なメンテナンスは、結果的にコスト削減につながります。
適切な使用方法を心がける
トイレに流してはいけないものを理解し、適切な使用を心がけることで、つまりを予防できます。これは最も効果的な費用削減方法といえます。
まとめ
トイレつまりの修理費用は、状況によって大きく異なります。軽度な詰まりであれば15,000円程度から、重度な場合は100,000円以上かかる可能性もあります。
自分で対処できるケースもありますが、無理な作業は避け、状況に応じて適切に専門業者への依頼を検討することが重要です。また、水道局指定業者への依頼や複数の見積もり取得など、費用を抑えるための工夫も忘れずに行いましょう。
予防的なメンテナンスと適切な使用方法を心がけることで、トイレつまりの発生リスクを低減し、修理費用の抑制にもつながります。つまりを発見したら、早めの対応を心がけることが、結果的に費用の節約につながります。