どの家庭でも起こり得るトイレのつまり。

トイレがつまる理由はさまざまで、つまりの原因によって対処法が異なります。

トイレがつまったときに重要なのは、正しい方法で対処することです。

この記事では、トイレのつまりの原因と、つまりの原因別の対処法を紹介していきます。

トイレがつまったときのサインやつまりを引き起こさないための予防策についても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

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トイレがつまると起きる3つの症状

トイレがつまると以下のような症状が発生するようになります。

  • 水の流れが悪くなる
  • 水位が上昇する
  • ゴボゴボと異音がする

それぞれの症状について詳しく解説していきます。

水の流れが悪くなる

トイレの水は便器の内部を通って排水管へと流れていく仕様になっているため、トイレの内部や排水管がつまっていると水が流れるスピードが遅くなったり、流れ自体が悪くなったりすることがあります。

また、節約のために例えばトイレのタンクにペットボトルを入れているケースでも、水の流れに影響することがありますが、そのときはタンクの中のペットボトルを撤去して水の流れが元に戻るか確認するようにしましょう。

水位が上昇する

便器の中の水位が上昇する場合も、トイレがつまっている可能性が高いと言えるため要注意です。

トイレの水を流したときに便器の中の水位が上昇するようであれば、すぐに水を流すのを中止してください。

便器の中の水位が上昇するということは、便器の内部や排水管でつまりが発生していることが考えられるため、それ以上水を流してしまうと水が逆流して便器から溢れてしまう可能性があります。

ゴボゴボと異音がする

トイレの水を流したときに「ゴボゴボ」という異音がする場合も、トイレでつまりが発生している可能性が高いと言えます。

トイレでつまりが発生すると水の流れがせき止められ、スムーズに流れていかなくなるため、「ゴボゴボ」という異音が発生するようになるのです。

トイレの内部からはその他にも「カンカン」という音が発生することがありますが、これはつまりによる異音ではなく気温の低下による排水管の膨張によって引き起こされるものなので、あまり気にする必要はありません。

トイレがつまる10個の原因

トイレはさまざまなことが原因となってつまりを引き起こします。

代表的なものとしてあげられるのは、以下の10個です。

  • 大量の汚物・トイレットペーパー
  • ウェットティッシュ・おしりふき
  • 生理用品・おむつ
  • バリウム
  • 尿石
  • 猫砂
  • 食べ物・嘔吐物
  • プラスチック製品
  • パンツ・雑巾
  • 天気の影響

それぞれ詳しく解説していきます。

大量の汚物・トイレットペーパー

トイレのつまりを引き起こす代表的な原因の一つが、汚物やトイレットペーパーです。

大便などの排泄物はトイレで処分するものですし、トイレットペーパーはトイレで使用するものですが、一度に流す排泄物やトイレットペーパーの量が多いと、全て流し切れずにつまってしまうことがあります。

排泄物やトイレットペーパーは水に溶ける性質がありますが、サッと溶けるのでなく、時間をかけて少しずつ分解されていくので、一度に大量に流してしまうと分解が間に合わずにつまってしまうことがあるのです。

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ウェットティッシュ・おしりふき

ウェットティッシュやおしりふきをトイレットペーパーと同じ感覚で使用し、トイレに流して処分しようとする人は意外と多いものですが、ウェットティッシュやおしりふきもつまりの原因になるため注意しなくてはいけません。

ウェットティッシュやおしりふきはトイレットペーパーのように水に溶ける製品ではないので、トイレの内部や排水管に堆積し、つまりを引き起こしてしまいます。

また、水に溶けるタイプのおしりふきやトイレクリーナーであっても、一度に大量に流すとつまってしまうことがあるので注意しましょう。

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生理用品・おむつ

ナプキンやタンポン、おりものシートなど生理用品もトイレのつまりの原因になることがあります。

ナプキンやタンポンなどの生理用品は水に溶けるタイプの製品ではありません。

また、ナプキンは吸水性が高く、水を吸うと膨張する性質があるため、誤ってトイレに流すと高い確率でつまりを引き起こします。

その他、子どもがおむつにした排泄物をトイレに流して処理する親御さんは少なくないかと思いますが、その際に誤っておむつをトイレに落とし流してしまった場合も、ナプキンと同様の理由でつまりを引き起こす可能性があります。

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バリウム

内視鏡検査のときに飲むことになるバリウムもトイレのつまりを引き起こす原因の一つです。

検査の際に飲むバリウムは便と一緒に排出されるため、体内に残るようなことはありません。

ただ、バリウムは粘着性が高いため、そのバリウムを含む便も粘度が高くなりやすく、便同士が結合して大きくなる傾向があります。

その粘度の高い便や大きな便によってトイレの内部や排水管がつまることで、トイレのつまりが引き起こされるのです。

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尿石

私たちが日常的に排出している尿にはさまざまな成分が含まれていますが、その中の一つであるカルシウムが石化することによって発生するのが尿石です。

尿石はトイレの後に流す水によってその大半が流されていきますが、一部がトイレの内部や排水管に堆積することがあります。

多少尿石が溜まっただけでトイレがつまることはありませんが、トイレ掃除をサボったり排水管の掃除やメンテナンスをサボることで尿石が大量に溜まると、つまりの原因になる可能性があるので注意しましょう。

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猫砂

猫の便には体毛が大量に含まれていますが、体毛は水に溶けないためつまりの原因となります。

どれだけ綺麗に便を取り除いたつもりであっても猫砂の中には多少の便が残っているものなので、その状態の猫砂をトイレに流して処分するとトイレがつまってしまうわけです。

また、トイレに流せるタイプの猫砂は水に溶ける性質がありますが、サッと溶けるわけではないので、一度に大量に流すことでつまってしまう可能性があります。

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食べ物・嘔吐物

食べ物や吐瀉物もトイレのつまりを引き起こす代表的な原因の一つです。

食べ物や吐瀉物には多少の油が含まれていますが、油は水に溶けません。

また、食べ物がしっかりと消化された状態で排出される便に対し、吐瀉物はしっかりと消化される前に排出されるため、どうしても食べかすが混じってしまいます。

この食べかすや油によって水の流れが悪くなり、つまりを引き起こしてしまうことがあるのです。

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プラスチック製品

子どもがおもちゃを便器の中に落としてしまったり、スマートフォンやボールペンなどを便器に落としてしまった場合も注意が必要です。

おもちゃなどのプラスチック製品や、スマートフォンやボールペンなどの固形物は水に溶けません。

そのため、排水管につまってトイレのつまりを引き起こしてしまう可能性があります。

また、ブルーレットなどの芳香剤も容器にプラスチックが使われているため、便器内に落とさないよう注意して扱いましょう。

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パンツ・雑巾

パンツや雑巾などの布製品は素材が柔らかいので、便器に落としたり流したりした場合でもスムーズに流れていきそうに思えますが、つまりを引き起こす可能性があるため流すべきではありません。

いくら柔らかくても水溶性ではないので水に溶けることはありませんし、繊維などが引っかかってつまる可能性が高いので注意が必要です。

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天気の影響

トイレのつまりは天気の影響によって発生することもあります。

例えば大雨が続き、降水量が下水の処理能力を超えてしまうと、トイレの水がうまく排出されず、下水が逆流するようになってしまいます。

また、雪が降るような寒さの厳しい季節になると排水管が凍結することがありますが、排水管が凍結すると排水をスムーズにおこなうのが難しくなり、つまりが発生するきけんがあるのです。

そのため、大雨の日や気温が氷点下を下回るような日は注意しなくてはいけません。

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トイレがつまった時の注意点

実際にトイレでつまりが発生してしまった場合は、以下の3点に注意が必要です。

  • そのまま放置しない
  • 無理に水で流そうとしない
  • 便器を傷つけないようにする

それぞれの注意点を詳しく解説していきます。

そのまま放置しない

トイレでつまりが発生した場合、対処せずに放置するのはNGです。

排泄物やトイレットペーパーによるつまりであれば1〜2時間ほど放置することでつまりが解消される場合もありますが、それ以外のものが原因となってつまりが発生している場合は放置しても解消されることはありません。

1〜2時間ほど様子をみてもつまりが解消されない場合は、このあと紹介する対処法を試すか業者に依頼して修理してもらうようにしましょう。

つまりを放置していると汚水が逆流する可能性があり、マンションなどの集合住宅の場合は下の階の部屋に影響が出ることも考えられるので、放置するのは避けるようにしてください。

無理に水で流そうとしない

トイレがつまった場合は水で無理矢理流しきろうとするのもNGです。

固形物など水に溶けないものが原因でつまりが発生している場合、つまりの原因となっているものが水によってより奥へと流され、回収するのが難しくなってしまう可能性があります。

また、水が便器から溢れて床を汚したり階下の部屋に影響をあたえる可能性もあるので、水を流すのは控えるようにしなくてはいけません。

便器を傷つけないようにする

トイレのつまりを解消する方法の中には針金ハンガーやワイヤーブラシを用いておこなう方法もあります。

これらは物理的につまりの原因を取り除くことができるので有効な方法ではありますが、便器の表面を傷つける可能性があるため、実際に対処するときには注意が必要です。

傷は便器や排水管の劣化を早める可能性があるので、難しいと感じる場合は業者に依頼するようにしましょう。

トイレがつまった時の対処法

先ほど紹介したとおり、トイレでつまりが発生したときに放置するのはNGです。

「無理に水で流そうとする」などNGな対処法を避けつつ、放置せずに正しい方法で対処しなくてはいけません。

トイレがつまったときの正しい対処法としては、以下のようなものがあげられます。

  • お湯を流す
  • 重曹やクエン酸を使う
  • ラバーカップを使う
  • 真空式パイプクリーナーを使う
  • ビニール袋を使う
  • ペットボトルを使う
  • 洗剤を使う

それぞれの対処法の概要と具体的な対処の手順について詳しく解説していきます。

お湯を流す

トイレは、便やトイレットペーパーなど本来トイレで処理するべきものでつまってしまうこともあります。

便やトイレットペーパーは水に溶けるという性質がありますが、その場合に有効なのがお湯で流す方法です。

便器にお湯を流し入れることで便やトイレットペーパーが溶けるのを促進し、つまりを解消させていきます。

お湯でトイレのつまりを解消する際の手順は以下のとおりです。

  1. 約50度のお湯を用意する
  2. 便器の中に溜まっている水を汲み出す
  3. 便器の半分が浸かるぐらいまでお湯を流し込む
  4. 1時間ほど放置して様子をみる

便器は陶器でできており、熱湯を流し入れると割れる可能性があるので、60度以上のお湯は使用しないようにしてください。

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重曹やクエン酸を使う

万能なお掃除アイテムとして近年人気が高まってきている重曹ですが、その重曹とクエン酸を組み合わせる方法でもトイレのつまりを解消することができます。

重曹とクエン酸を混ぜ合わせると化学反応によって炭酸ガスが発生しますが、この炭酸ガスの働きによってつまりを解消できるようになるわけです。

この方法は、排泄物やトイレットペーパー、または尿石によるつまり解消に使えます。

重曹やクエン酸を使ったつまりの解消方法は以下のとおりです。

  1. 重曹とクエン酸、お湯を用意する
  2. トイレの止水栓を閉める
  3. 便器の中の水を汲み出す
  4. 重曹を入れる
  5. クエン酸を入れる
  6. お湯を入れる
  7. 1時間ほど放置して様子をみる

1時間ほど放置してもつまりが解消されない場合は、別の方法での対処を検討するようにしましょう。

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ラバーカップを使う

「すっぽん」の愛称でもおなじみのラバーカップも、トイレのつまりを解消するのに有効な対処法の一つです。

ラバーカップは水圧によってトイレにつまっているものを引き出すための製品。

ラバーカップの働きによってつまりを引き起こしているものを引き出し、取り除くことで、つまりを解消できるようになります。

ラバーカップでトイレを解消する際の手順は以下のとおりです。

  1. 便器の中の水を汲み出す
  2. ラバーカップの先端を便器の排水口に押し当てる
  3. ラバーカップを押し込んで勢いよく引っ張る
  4. 3の動作を繰り返す

ラバーカップは便やトイレットペーパーによるつまりには有効ですが、その他のケースには不向きです。

固形物によるつまりの場合、ラバーカップを使用することで固形物が配管の奥に入り込んでしまう可能性があるため使用するべきではありません。

また、ラバーカップには和式用のものと洋式用のものがあり、サイズも複数用意されているので、便器の種類やサイズにあったもので対処するようにしましょう。

真空式パイプクリーナーを使う

便やトイレットペーパーなど水に流せるものによって発生したトイレのつまりには真空式パイプクリーナーも有効です。

真空式パイプクリーナーはラバーカップよりも強力な力でつまりの元を引き出せる製品で、ラバーカップで解消できないつまりにも対処できます。

真空式パイプクリーナーでトイレのつまりを解消するときの手順は以下のとおりです。

  1. 止水栓を閉める
  2. トイレの中の水を汲み出す
  3. 先端のカップ部分を排水口に密着させて押し込む
  4. ハンドルを強く引っ張る
  5. 3〜5の作業を繰り返す

基本的な手順はラバーカップのときと一緒です。

使用する際の注意点もラバーカップと同様で、便やトイレットペーパーによるつまりには有効ですが、その他のつまりには適さないので注意してください。

ビニール袋を使う

ラバーカップや真空式パイプクリーナーは便利な製品ですが、手元にないというケースも少なくないかと思います。

その場合は、コンビニやスーパーでもらえるビニール袋で対処しましょう。

ビニール袋でトイレのつまりを解消する際の手順は以下のとおりです。

  1. 便器の中の水を汲み出す
  2. 手にビニール袋を装着して口の部分をゴムで縛る
  3. 便器の中に手を入れ、つまりを引き起こしているものを引っ張り出す

この方法は便やトイレットペーパーによるつまりだけでなく、固形物によって発生したつまりなどにも有効です。

ただ、便器の中は雑菌が多いので、ビニール袋は複数枚重ねて使用するようにしましょう。

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ペットボトルを使う

便やトイレットペーパーなど、本来水に流せるはずのものによって発生したトイレのつまりはペットボトルでも解消できます。

この対処法では、底の部分を切り取ったペットボトルを使用します。

ペットボトルでトイレのつまりを解消する際の手順は以下のとおりです。

  1. 便器の中の水を汲み出す
  2. ペットボトルの底の部分をトイレの排水口に押し当てる
  3. ペットボトルを押し込んで引っ張る
  4. 3の動作を何度か繰り返す

ラバーカップや真空式パイプクリーナーのような原理によってつまりの元となっているものを引っ張り出し、つまりを解消させていきます。

固形物や水に流せないものによるつまりには適さない方法なので、そのようなケースでは使用しないようにしてください。

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洗剤を使う

尿石によるトイレのつまりは、基本的に掃除などのメンテナンスでしか解消できません。

尿石によってトイレのつまりが発生した場合は、サンポールなど酸性の洗剤で対処するようにしましょう。

酸性の洗剤で尿石によるつまりを解消する際の手順は以下のとおりです。

  1. 便器の中の水を汲み出す
  2. 便器に洗剤を流し込み、15〜30分ほど放置する
  3. 水を流す

洗剤を用いる方法は非常にシンプルで、洗剤を入れて放置するだけです。

排水管に尿石が溜まっている場合は強力な洗剤でないと対処できないので、デオライトLを使用することをおすすめします。

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トイレつまりが解消できない場合は水道修理業者に依頼する

紹介してきた方法を実践してもトイレのつまりが解消しない場合は、修理業者に依頼して対応してもらうようにしましょう。

無理に自分で対応しようとして状態を悪化させると修理にかかる費用がより高額になる可能性がありますし、便器を傷つけたり破損させる可能性があります。

逆流や水漏れによって階下の部屋に影響が出るなど被害が拡大する可能性もあるので、自分で対処するのが難しいと感じた場合はトイレ修理のプロである業者に任せるようにしてください。

水道修理業者の費用相場

一例ではありますが、トイレのつまりの修理を弊社にご依頼いただいた場合の費用の目安は以下のとおりです。

修理の内容基本料金作業費合計
高圧ポンプ3,300円5,500円8,800円
高圧洗浄機27,500円30,800円
薬品洗浄8,800円12,100円

トイレのつまりの原因はさまざまで状況もそれぞれのケースによって異なるためあくまで一例ではありますが、業者に修理を依頼した場合、これくらいの費用がかかることになります。

また、以下ページでは「トイレつまりの救急センター」以外の修理業者をまとめているので、料金を比較するときの参考にしてください。

※外部サイトに遷移します

トイレを詰まらせないための予防策

トイレは何度でもつまる可能性があるので、トイレをつまらせないための予防策を実践しながら使うようにしなくてはいけません。

トイレをつまらせないための具体的な予防策としては、以下の4つがあげられます。

  • 一度に大量のトイレットペーパーを流さない
  • トイレットペーパー以外は流さない
  • トイレに不要なものを持ち込まない
  • 便器の交換・排水管の洗浄を検討する

それぞれの予防策について詳しく解説していきます。

一度に大量のトイレットペーパーを流さない

トイレで使用する製品であるトイレットペーパーも、使い方を誤るとつまりの原因になります。

トイレットペーパーは水に溶けて分解される製品ですが、一度に大量に流してしまうと溶けきる前にトイレの内部や排水管でつまってしまい、つまりの原因になる可能性があります。

そのため、トイレットペーパーの使いすぎには注意しなくてはいけません。

便の量が多いときやお腹を下して下痢気味のときなどトイレットペーパーの消費量が増えてしまう場合は、何回かに分けて流すなど、一度に大量のトイレットペーパーを流さないようにしましょう。

また、便の量が多いと少量のトイレットペーパーでもつまってしまう可能性があるので、先に便だけ流してからトイレットペーパーを使用するなど、一度に流す便やトイレットペーパーの量が増えすぎないように意識することが大切です。

トイレットペーパー以外は流さない

トイレをつまらせたくないのであれば、便やトイレットペーパー以外のものを流さないよう意識することも大切です。

ティッシュやウェットティッシュ、おしりふきなどは一見するとトイレに流して処分できそうですが、これらは水に溶けない製品なのでトイレに流すのはNGです。

中にはトイレに流して処分できる製品もありますが、それらの製品も大量に流すとつまる可能性があるので、流して処分する際には量に気を付けるようにしてください。

トイレに不要なものを持ち込まない

おもちゃやボールペンなどを誤ってトイレの中に落とすことでトイレがつまる可能性があることを考えると、トイレに不要なものを持ち込むべきではありません。

水に溶けない固形物は取り出すのが大変ですし、トイレの内部や排水管を傷つけてしまう可能性もあるので、トイレには不要なものを持ち込まないようにしましょう。

また、芳香剤や洗浄剤のストックをトイレに置いているというご家庭も多いかと思いますが、ちょっとした拍子に便器に落としてしまう可能性も考えられるので、便器に近い棚などに置かないようにするか、便器よりも低い位置にストックしておくようにしてください。

便器の交換・排水管の洗浄を検討する

トイレのつまりはトイレの内部や排水管に堆積した尿石や汚れによって引き起こされることもあります。

尿石はサンポールやデオライトなど酸性の洗剤である程度綺麗にできますが、完全に落としきれるわけではありませんし、その他の汚れまで洗浄しきれるわけではありません。

そのため、堆積した尿石や汚れによるつまりを避けたいのであれば、便器を交換したり排水管を洗浄するなどの対応が必要になります。

トイレの内部や排水管の汚れは業者による高圧洗浄で綺麗に落とせるので、ぜひ依頼を検討してみてください。

まとめ

トイレのつまりの原因はさまざまです。

固形物を落としたり流したりしてつまることもありますし、食べ残しや吐瀉物でつまることもあります。

トイレで処分できる排泄物やトイレットペーパーも、一度に大量に流してしまうとつまりの原因になってしまうこともあるので注意が必要です。

実際にトイレがつまった場合は、つまりの原因に適した方法で対処しなくてはいけません。

間違った方法で対処すると事態を悪化させる可能性があるので注意しましょう。

また、自分で対処するのが難しいときは無理をせず、水まわりのプロである修理業者に依頼して対応してもらうようにしてください。